水谷隼 Photo:Itaru Chiba 水谷隼(木下グループ)が5日、ワールドツアー・カタールオープン<ドーハ 3/6~11開催(メインドローは3/8から)>に出場するため羽田空港から出発した。Q.久々のワールドツアーですが。本当に4ヵ…

水谷隼 Photo:Itaru Chiba

 水谷隼(木下グループ)が5日、ワールドツアー・カタールオープン<ドーハ 3/6~11開催(メインドローは3/8から)>に出場するため羽田空港から出発した。


Q.久々のワールドツアーですが。

本当に4ヵ月ぶりですかね。去年、ドイツオープンに出て以来のワールドツアーということで、今回久しぶりなので非常にワクワクしているというか。最近海外の選手とはヨーロッパチャンピオンズリーグの試合が多くて、そこだと5ゲームマッチですし、団体戦ということもあって雰囲気も違うので、前回に比べてどれだけ自分が力をつけられたのか試すいい機会だと思っています。




Q.今回の目標設定は?

全日本選手権で負けてからチキータレシーブを強化してきていますし、全然身についてはいないんですけど...、今後のことを考えたらチキータレシーブはどんどん使わないといけないと思っているので、今回りスクを背負ってでも多めにチキータレシーブをしていこうかと。またサーブから3球目をチキータで自分から先手を取っていけるようにしていきたいなと考えています。


Q.チキータは意識して練習している?

そうですね、本当に練習しているんですけど、自分の中では全然自信もないですし、身についたという感じではなくて、試合している時も自分では学んでいるというか、試合で覚えつつという感じですかね。


Q.全日本選手権の張本戦(決勝)でそう思った?

今までも自分ではチキータが足りないと思っていたんですけど、なんだかんだチキータ足りないながらも他の部分でカバーできてた部分あったんですけど、まだまだ自分、東京(五輪)まで長いですし、2年以上ありますし、2年以上あるならばチキータレシーブをマスターすれば、相手にとって自分が更に脅威になるんじゃないかなと思って、今の卓球にチキータは必要かなと。


Q.水谷選手から見て一番チキータがすごいと思う選手は?

やはり樊振東は一番すごいですよね。昔だったら、張継科とか王皓すごい選手がいたんですけど、最近は樊振東が一番すごいですかね。コースが厳しいですし、どんな球に対してもミス少なくできるんで。ミスが少なくてコースが厳しいというのがチキータでは一番大事なところかなと思います。


Q.世界ランクが新システムになったけど、自分ではどう思っている?

まだ五輪の選考(基準)も出ていないですし、世界ランクがどれだけ今後重要かって分かってきていないので、そんなに日本で一番高いところにいないといけないとしか言えないんですけど、去年ほとんど試合に出られなくて世界ランクも下がって、今年はたくさんツアーを出られる予定ではあるので、そういう意味ではランクも自分が強ければ必然的にもっと上のところまで行くと思いますし、また日本のトップに立てるように頑張っていきたいとは思っています。




Q.ワールドツアー出るというのは、チャレンジシリーズも出るということ?

基本的にプラチナがメインですね。8大会のポイントが世界ランクに反映されると思うんですけど、いい成績を早く残せれば残りのメジャーとチャレンジはそんなに出る必要性はないかなと。

あくまで、ワールドツアーは世界ランク向上というか、試合自体はたくさんやってきたので、海外の試合で力をつけるとかそういう考えでなくて、世界ランク上げるためにやっていきたい気持ちがあります。逆に世界ランクが低ければたくさん試合は出たいなと思っています。


Q.改めて、張本選手のことをどう思う?

本当に強いというか、年齢を考えれば間違いなく過去の日本人選手の中で一番圧倒的に強いなと感じますね。自分自身も彼が出てきたことによっていい刺激になっていますし、世界卓球で負けて、全日本(選手権)で負けて、色々対策というか作戦を練ったりも、一番最初に彼の対策を練るというか、そういうのがあって。

昔、ドイツのオフチャロフ選手に8連勝してて、ロンドン五輪で彼が銅メダルを獲ってから3連敗して、全然歯が立たなくなって、そこから彼に勝つためだけに色んな対策を考えて最近は勝ち越せるようになったんですけど、なんかそれを思い出しながら。本当にちょっとした差で結果って変わってくると思うのです、確かに2回敗れてましたけど、本当にずっと僕も世界のトップでやってきたし、ちょっとの差だと思うんですよね。

技術的に開きがあったとしても、卓球は技術だけでなく戦術とかメンタルも使うので。そういう意味では、技術ではなんか彼の方がすごいと思いますよ。最先端(技術)を行っているというか、チキータがあったり、バックドライブのカウンターがあったり本当にすごいなと。

自分も彼が羨ましいというか本当にすごい技術持ってて、そういう選手に勝たなければいけない戦術だったりメンタルだったりとか、この前の試合(ジャパントップ12・決勝)ではいい勉強になったかなと思います。