1番打者に秋山翔吾、田中広輔のどちらを置くか「非常に悩んだ」 2020年の東京五輪への第1歩を力強く踏み出した。3日、ナ…
1番打者に秋山翔吾、田中広輔のどちらを置くか「非常に悩んだ」
2020年の東京五輪への第1歩を力強く踏み出した。3日、ナゴヤドームで行われた「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2018 日本vsオーストラリア」。初めて制限のない“フル代表”として集まった野球日本代表「侍ジャパン」は2-0でオーストラリアを下し、まずは船出の初戦を勝利で飾った。
先発の千賀滉大から6投手による完封リレーでの逃げ切り勝ち。チームに大きな得点をもたらしたのは、稲葉篤紀監督が選び抜いた上位打線の面々だった。6回、先頭の秋山翔吾(西武)が粘りに粘った末に13球目で四球を選んで出塁。菊池涼介(広島)が送って1死二塁となると、柳田悠岐(ソフトバンク)の中前適時打、筒香嘉智の適時二塁打と連続タイムリーで2点をあげた。
「秋山選手を1番にして、とにかく出塁してクリーンアップに回す。柳田選手、筒香選手はそういうところで結果を残すのはさすがだなと思いました」と貴重な得点を生み出した打線の繋がりを称えた稲葉監督。実は、この日の打順で指揮官が「大事だと考えていた」というものがある。
オーストラリア戦は1番に秋山を置き、そこから菊池、柳田、筒香、浅村栄斗(西武)という打順を組んだ。9番には田中広輔(広島)を置いたのだが、この9番の田中こそが、指揮官にとって「大事」だった。
決め手はバント「秋山選手にバントさせるなら、田中選手に」
稲葉監督は言う。
「今日は1番を田中選手にするか、秋山選手にするかで非常に悩みました。9番バッターは私は非常に大事な打順だと考えていまして、例えば6、7、8番バッターが塁に出れば、9番にバントさせて1番に繋げていくという野球をしたいという中で、秋山選手のバントよりも田中選手のバントの方が確率は、秋山選手もバントは上手いんですが、秋山選手にバントをさせるのならば、田中選手にバントをさせて、秋山選手を打たせた方がいいのかな、ということで1番に(秋山を)入れました」
得点が生まれた場面は、秋山の四球から始まって打線が繋がった。7回には先頭の小林誠司(巨人)が内野安打で出塁。稲葉監督が「バントだったんですが、こちらの伝達ミス。田中選手が上手くカバーしてくれた」と明かしたこの場面、田中は食らいつきながらの捕ゴロで走者を進めた。結果的には「9番・田中」は得点には繋がらなかったが、指揮官は「9番打者」を重視していた。
この日は昨季、リードオフマンとして広島の連覇に貢献した田中が入ったが、このほかにも侍の9番打者として機能しそうな選手はいる。稲葉監督が「非常に大事」という打順。京セラドームでの4日の試合、そして今後の侍ジャパンの9番打者に注目してみるのも面白いかもしれない。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)