ケビン・アンダーソン(南アフリカ)が「ニューヨーク・オープン」で、第2シードのサム・クエリー(アメリカ)を4-6、6-3、7-6 (1)で破り、自身4つ目、そして大会の初代王者に輝いた。アンダーソンは、「全米オープン」決勝戦での失望から、す…

ケビン・アンダーソン(南アフリカ)が「ニューヨーク・オープン」で、第2シードのサム・クエリー(アメリカ)を4-6、6-3、7-6 (1)で破り、自身4つ目、そして大会の初代王者に輝いた。

アンダーソンは、「全米オープン」決勝戦での失望から、すでに立ち直ってきているようだ。

昨年夏の「全米オープン」での驚くべき活躍で、アンダーソンはすぐさまトップ10に登りつめたが、ラファエル・ナダル(スペイン)に対する敗戦は、一歩とどかない苦い記憶になっていた。そのアンダーソンは今週の「ニューヨーク・オープン」ではようやく、望む結果を手にした。

アンダーソンは「キャリアで、2位になったことは何度もあります」と述べ「今年の大きな目標の1つは、決勝戦で成功を収めることでした。今年の初め、インドでも少し不調を感じましたが、今日の勝利を得られたことでとても素晴らしい気分です。今年の大きな自信を与えてくれます」と語った。

アンダーソンは、第3セットのタイブレークで最初の6点を先取し、クエリーにリードした。クエリーはたまらずラケットをコートに叩きつけた。

アンダーソンは、2015年の10月に1週間、10位とトップ10にランクインしたが、それ以降で初めてのタイトルを獲得した。テネシー州メンフィスから大会の開催場所が移動し、新設された大会で、アンダーソンは3セットマッチで4連勝してきた。

「明らかに、『全米オープン』の期間は、私にとって大きな数週間でした。決勝で負けるのは残念だったので、今日の勝利はとても特別に感じます。」とアンダーソンは語った。

一方のクエリーは、ATPツアーで10個のタイトルを獲得しており、直近の決勝戦では3試合連続で優勝を飾っていた。今回もし勝利していれば、自己最高の11位にランクをあげるところだった。

クエリーは、アンダーソンに決勝戦の第2ゲームで2-0のリードを許すまでは、今週に入って38ゲーム中37ゲームでサービスをキープしていた。クエリーは、すぐにブレークバックすると、1セット目の後半でアンダーソンを下し、優位に立った。

第2セットも同じように始まった。アンダーソンが第2ゲームでクエリーを再びブレークしたが、同セット途中からゲームをさらに掌握した。

「ほんの少し勢いを失ってしまいました」とクエリーは述べ、「アンダーソンはこの試合を掌握し、さらにファーストサーブを決め始めました。少し強くボールを打ち始め、さらに点を決めているように感じました。第2ゲーム後半で少し勢いを取り戻しましたが、あまりに遅すぎました。」と語った。(C)AP(テニスデイリー編集部)

※写真は「ニューヨーク・オープン」でバックボレーを放つアンダーソン

(AP Photo/Seth Wenig)