2005年から久米島でキャンプを行う楽天、見どころは… 東北楽天ゴールデンイーグルスは、チーム創設の2005年から、沖縄…

2005年から久米島でキャンプを行う楽天、見どころは…

 東北楽天ゴールデンイーグルスは、チーム創設の2005年から、沖縄県の久米島で春季キャンプを張っている。

 那覇空港から飛行機で約30分。久米島は沖縄本島の西約100キロの沖合にある島だ。気候はほぼ沖縄と同じ。空港に降り立つと、楽天チームを応援する特設ブースがある。捕手の防具をつけた嶋基宏捕手のユニフォーム、チームの選手のサインが入ったボール、2013年に田中将大の大活躍で初優勝した年を中心とした写真などが展示されている。

 空港の周囲にもフラッグがはためき、島を挙げての歓迎ムードが伝わってくる。キャンプ地は空港から3キロ程度、タクシーで10分程度の立地にある。

 サトウキビ畑が広がる中に、メイングランド、雨天練習用の「ほたるドーム」、ブルペン、多目的広場が並んでいる。メイングランドの久米島球場は、両翼100メートル、中堅122メートルのスタンダードサイズだ。

 楽天の1軍は、12日で一次キャンプを切り上げ、13日から沖縄本島の金武町で2次キャンプを展開している。2月16日時点で、このキャンプ地では、2軍がトレーニングに励んでいる。1軍がこの地でキャンプをしている間、2軍は同じ久米島の東側にある仲里球場でキャンプを張り、1軍が沖縄本島に移転した後に、久米島球場に移動している。

 2軍キャンプというと、新人、若手中心と思われがちだが、プロ野球の春季キャンプでは独自の調整をするベテラン選手が2軍に残ることが多い。今年の楽天では、チームの要・嶋基宏が、2軍で若手とともに調整。さらに、楽天に移籍して2年目のベテラン捕手の細川亨も2軍キャンプ。数年前まで、楽天、ソフトバンクの正捕手として覇を競っていた2人が揃って調整していた。

福山や育成契約の久保も調整

 また楽天2軍はコーチ陣が豪華。ぶんぶん丸こと池山隆寛2軍監督、与田剛2軍投手コーチなど錚々たる顔ぶれが、若手を鍛え上げている。

 温暖な気候なので、キャンプのメニューは早く進行する。10時半にはメイングランドでは野手の守備練習やノックが始まる。そして11時前にはブルペンで、投球練習が始まる。投手の中にも一線級がいる。

「勝利の方程式」の一人、福山博之は嶋を相手にピッチング。嶋は構えたミットをほとんど動かすことなく福山の球を受けていた。その横では、育成枠で契約した12年目の久保裕也が投げていた。

 メイングランドは打撃練習に移行。今季ドラフト2位で入団した、慶應大の強打者・岩見雅紀が鋭い打球を飛ばしていた。1軍キャンプの間は見物のファンもかなりいたが、2軍キャンプになると人影もまばら。売店もなくなる。しかし、そんな中でも一線級の選手が練習をしているのだ。ある意味で、野球好きにはたまらない光景が広がっている。

 キャンプ見物の一つの穴場と言ってもよいかもしれない。(広尾晃 / Koh Hiroo)