新入生紹介第5回を飾るのは、『天理のバレンティン』と呼ばれた神野太樹をはじめとする、3人の野手陣である。まだ大学練習に参加して間もないルーキーたちに話を伺った。

神野 太樹外野手

-寮に入って今の心境は
入ってから4日目くらいですけど、最初は甲子園で活躍された先輩ばかりなので厳しいのかと思ってました。でも、意外と優しくて野球に集中できる環境もそろっていたので、来て良かったなという印象です。

-想像してたものとは違った
はい。1年生の時はやはり厳しくされると思っていて、それが一般的な寮だと思っていたので、それが覆された感じです。最初から野球に集中できる環境なので、しっかり頑張っていこうと思っています。

-高校の寮との違いは
高校の寮では、1年生の頃はしんどかったです。先輩への気遣いだったり、怒られたりもしたので。『野球よりも寮生活』という感じがあって、大変でした。

-高校と大学での練習の違いは
高校の時は指導者の方が教えて下さるんですけど、高校を出るときに、「監督から大学では自分で考えてやらなければいけないから、自分で考える力を身につけてから大学へ行け」と言われてました。それでいざここへ来て、やはり自分で考えるというか、コーチがあまり教えてくれない感じだと思いました。それをしっかり心に置きながらプレーしていけたら、自分で考える能力が身について、技術向上に繋がると思うので、しっかり自分で考えてやりたいと思います。

-現段階で入寮した同級生で仲の良い選手は
基本全員仲良いです。その中でもやはり甲子園に出たメンバーとは甲子園での思い出を語れる仲なので、岡田(悠希)、小池(智也)、中原(輝也)、後藤(克基)とかは特に仲が良いです。

ー平元銀次郎選手とは昨年夏に甲子園の準決勝で対戦しました
その準決勝の時点で大体法政に行くことが2人とも決まっていました。意識はしていなかったですけど、こいつと一緒に野球やるのか、とその時は思ってました。

-今度はチームメイトとなりました
すごい変わったやつだな、という感じです(笑)。これが国体優勝ピッチャーなのか、と思いました(笑)。

-寮の部屋について
自分は今、中山(翔太、人:新4年)さんと一緒の部屋になっています。右の長距離打者ということで、自分は長距離打者になろうという考えはないですけど、スイングなどいろんな部分で参考になることはいっぱいある思うので、私生活でも野球生活でも吸収できるところは吸収して、1年間やっていきたいと思っています。

-自分の理想とするバッティングスタイルは長距離打者ではないんですね
チームバッティングを自分はしたいと思っていて、高校の時も9回の裏の最後の打席で打ちたい気持ちが募る中で、結果的にライト前ヒットというつなぐバッティングができて、凄く達成感があり、自分はチームバッティングをするのが良いというのを甲子園で思わされました。ホームランを打つというよりは、『つなぎのバッティングができる中距離打者』というのが理想です。

-具体的に理想とする選手は
鈴木誠也(広島東洋)選手です。ライナーでホームランを打つ選手で、ヒットの延長としてホームランを打っている感じで。そこが大好きです。

-『天理のバレンティン』という異名が有名になったように、甲子園で見せた長打を期待する声も多います
そういう期待にこたえたい気持ちはありますけど、高校での肩書きというのは大学では意味のないことだと自分は考えているので、ゼロからのスタートでそう呼ばれるくらいのレベルまでいけたら良いなとは思っています。まずはそのことは気にせず、しっかり先輩についていけるようにして、できれば1年の春からでも試合に出られるようにしたいです。

-法大入学の経緯は
小学校の頃から六大学に進みたいという気持ちがあって、そのときは法政が良い、という感じではなかったんですけど、三嶋(一輝=平25年度卒、現横浜DeNA)選手や、石田(健大=平27年度卒、現横浜DeNA)選手が活躍していた法政を見て、法政に行ってみたいと思い始めました。高校に行ってからは「法政でお願いします」というのを監督にずっと伝えていて。こうして入学できたので今はとても嬉しいです。

-六大学の中で対戦したい選手は
早稲田に行った徳山(壮磨、大阪桐蔭)などとは対戦してみたいです。

-木製バットについて
高校の時から練習では使っていましたが、実戦ではあまり使ったことがないので、いち早く慣れて、試合ですぐに活躍できるようになりたいです。今は結構自由な時間が多いので、怠けることなくしっかり練習していきたいです。

-大学での勉強については
勉強は自信がないです(笑)。同じ天理の先輩で舩曳(海、キャ:新3年)さんがいて、学部も同じで、いろいろ聞きやすいと思うので、アドバイスをもらって頑張りたいです。

-高校の時の舩曳選手との関係性は
自分は1年生から試合に出させてもらっていて、その時3年生だった舩曳さんとは一緒に右中間を守っていたので結構話す機会は多かったんですけど、やはり高校のときの3年生は怖いイメージがあって、そのイメージが今でもまだちょっと抜けていないです(笑)。また大学でも一緒に守ることになったらしっかりコミュニケーションをとって頑張りたいです。

-技術面で舩曳選手の参考になるところは
足の速さは天性のもので、自分では追いつかないと思いますが、フォームであったり考え方であったりという部分を参考にすれば少しは近づけると思うので、持って生まれたもの以外の部分で追いつけるように吸収していきたいと思います。

-試合に臨むときのルーティーンについて
高校の時は自分の座右の銘である『きっとうまくいく』というのを見てから試合に臨むことということをしていました。守備につくときだったり、ピンチになったときにも見ていました。

-自分のアピールポイントは
ミート力です。高校の時から三振は少なくて、1年生の時から監督にそのミート力を買われて試合に出させてもらっていたので、そこが自分のアピールポイントです。あと、自分は走攻守で何か秀でたものがあるわけではないので、三拍子それぞれをバランス良く確実に伸ばしていき、試合に出れたら良いと思います。

-最後にこれからの意気込みをお願いします
ベンチに入って少しでも早く試合に出られるように頑張っていきたいと思います。

(取材:山崎有馬)

神野太樹(じんの・たいき)
1999年9月29日生まれ171㎝・80㎏
愛知県・天理出身(甲子園:'15夏、'17夏)
右投・右打
『昨年夏の甲子園で2打席連続本塁打を放ち、その名を轟かせた「天理のバレンティン」。長打力もさることながら、繋ぐ意識を強く持ち、自身のアピールポイントとして挙げるのはミート力。力と技術を兼ね備えたスラッガーが神宮でも輝きを放つ』