早くも現地の“見方”変え始めた大谷、地元番記者に聞く印象とは エンゼルスの一員として14日(日本時間15日)にキャンプイ…
早くも現地の“見方”変え始めた大谷、地元番記者に聞く印象とは
エンゼルスの一員として14日(日本時間15日)にキャンプインを迎えたばかりの大谷翔平投手が、早くも周囲を驚かせている。米国では、あくまで投手としての評価が高かったが、フリー打撃で豪快な柵越えを連発。その飛距離は前タイガース監督のブラッド・オースマスGM特別補佐をはじめ、あらゆる人に衝撃を与えており、二刀流右腕への懐疑的な見方は確実に変わってきている。
地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」でエンゼルス番を務めるペドロ・モーラ記者もその1人だ。「打者として興味をそそられた」と話す同記者は、メジャーでの二刀流について当初は「実現できないと思っていた」と正直に告白。ただ、実際に大谷の打撃を見た上で「期待できる」と考えるようになったという。
15日(同16日)のフリー打撃では35スイングで安打性20本、そのうち12本が柵越えと大飛球を連発した大谷。センターバックスクリーン越えの推定150メートルの一発もあった。「まずは投手」と見ていたエンゼルスの選手や地元メディアを唖然とさせるパフォーマンスだった。
モーラ記者は最初の2日間の練習から「投手としてはまだ特筆すべき点はないが、打者としては興味をそそられた」と感想を抱いたという。「パワー面で期待されていることは知っているが、メジャーでどこまで通用するかは始まらないと分からない。彼はとても身体能力が高く、速さもある。まだ2日目だが、感心している」。シーズンが開幕してみないと分からないとの“注釈“付きではあるものの、「より期待は増した」と明言した。
二刀流は「実現できないと思っていた」、「何が起こるかにワクワクしている」
日本では、二刀流は実現不可能という声が多く上がる中、結果で周囲を黙らせてきた。そして、切り拓いたメジャーへの道。ただ、レベル、環境、スケジュールが違う米国では無理だろう、という意見があるのは仕方がない。モーラ記者も「私は実現できないと思っていた」と明かしたが、その考えは期待へと変わりつつあるようだ。
「とても才能がある。打席数や登板数では通常の選手よりは少なくなるが、期待できる選手ではあるし、挑戦するべきだと思っている。可能性は大いにある。彼が挑戦したいことは応援したい。誰もできなかったことに挑戦するのは特別なことだ。
(マイク・)ソーシア監督にとってはとても難しい決断をしていかなければならない。すぐに結果が出なくても起用法を考えなければならないし、怪我をすればエンゼルスは責められる。とても責任が大きいが、オオタニは歴代最高の選手になる可能性がある。エンゼルスは少ない資金で大きな可能性を手に入れた」
その言葉からは、大谷への“疑念”は一切感じられない。
また、ESPNのレポーターを務めるペドロ・ゴメス氏も「彼は若く、見た目も若いが、とても柔軟に見える。それはいい選手の条件だ」と称えた上で「メジャーでの活躍を期待している。ノモやイチローやマツイが来た時は日本で経験豊富だった。オオタニも経験はあるが、彼らほどではないので、どう適応して行くかに注目したい」と話した。過去の成功者に比べ、経験値が足りないと指摘したものの、やはり期待のほうが大きいようだ。
「野球の神様」ベーブ・ルースが「13勝7敗、11本塁打」をマークした1918年からちょうど100年目のシーズンとあって、ゴメス氏は「とても興味深い偶然だ。ベースボールは当時とはまるっきり違うが、全員何が起こるかにワクワクしている」と笑みを浮かべた。
わずかな日数で周囲の見方は確実に変わってきている。ただ、実戦、シーズン開幕と進んでいけば、日本の時と同じように、驚きはさらに大きくなっていくはずだ。(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)