ロジャー・フェデラー(スイス)は36歳にして、5年4ヶ月ぶりとなるランキングトップの奪還まであと2勝に迫っている。フェデラーは14日の「ABN AMROトーナメント」で大会の初戦を戦い、完璧なパフォーマンスを見せた。わずか46分でルベン・ビ…

ロジャー・フェデラー(スイス)は36歳にして、5年4ヶ月ぶりとなるランキングトップの奪還まであと2勝に迫っている。

フェデラーは14日の「ABN AMROトーナメント」で大会の初戦を戦い、完璧なパフォーマンスを見せた。わずか46分でルベン・ビーママンズ(ベルギー)を6-1、6-2で破った。

20回もグランドスラムチャンピオンとなってきたフェデラーはこの、予選上がりのベルギー人選手との試合を完全に掌握していた。エースを6度放ったほか、サービスでの失点はわずか4ポイントで、4度のブレークを達成した。

フェデラーは今回の屋内で行われるトーナメントで準決勝まで進出すれば、ライバルである世界ランキング1位のラファエル・ナダル(スペイン)にランキング順位でも取って代わるだろう。

フェデラーのこの偉業が達成されれば、フェデラーは最年長のトップランクの男子選手にもなる見通しで、現在はアンドレ・アガシが33歳と133日の記録を保持している。

次の試合ではフェデラーは、過去12試合で負けなしのフィリップ・コールシュライバー(ドイツ)と対戦する予定だ。

同大会のほかの試合としては、ダビド・ゴファン(ベルギー)がフェリシアーノ・ロペス(スペイン)を6-1、6-3で下し、準々決勝に駒を進めている。ゴファンは、ロペスに対して、3-0の無敗記録を伸ばす中で、9回のエースを決め、ファーストサーブによる失点は2点にとどめた。

世界ランク7位につけるゴファンは、次に第6シードのトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)と対戦する。

また、第2シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)は、1回戦で杉田祐一(日本/三菱電機)を6-4、7-6(5)で下しており、ロビン・ハッサ(オランダ)は、ティーモ・デ バッカー(オランダ)に6-2、6-2で勝利し、それぞれ2回戦に進出した。

ほかにはリシャール・ガスケ(フランス)は試合の途中でリタイアしたことで、3-1で試合を終えたピエール=ユーグ・エルベール(フランス)が1回戦を通過した。(C)AP(テニスデイリー編集部)

※写真は「[ABN AMRO ワールド・テニス」でサインの求めに応じるフェデラー

(Photo by Jan Kok/Soccrates/Getty Images)