「ニューヨーク・オープン」(アメリカ・ニューヨーク/2月12~18日/ハードコート)大会3日目、錦織圭(日本/日清食品)は2回戦で、世界ランキング72位のエフゲニー・ドンスコイ(ロシア)と対戦。錦織は6-2、6-4のストレートで勝ち、ATP…

「ニューヨーク・オープン」(アメリカ・ニューヨーク/2月12~18日/ハードコート)大会3日目、錦織圭(日本/日清食品)は2回戦で、世界ランキング72位のエフゲニー・ドンスコイ(ロシア)と対戦。錦織は6-2、6-4のストレートで勝ち、ATPツアー復帰大会である今大会で、準々決勝進出を決めた。試合時間は1時間5分。

両者は今回が2度目の対戦。過去の対戦は錦織の1勝0敗で、2013年の「全豪オープン」でストレート勝ちしていた。錦織は今大会1回戦、ノア・ルビン(アメリカ)にストレートで勝利した後、自身の公式アプリで「今日の勝利は嬉しいです。ツアーに復帰できて最高」とコメントしていた。

対するドンスコイは、世界ランキング72位の27歳。2017年2月の「ドバイ・デューティフリー・テニス選手権」では、2回戦でフェデラーを相手にマッチポイントを3つ握られながらも逆転勝ちし話題になった。◇   ◇   ◇

錦織は昨日の1回戦同様コイントスでレシーブを選択し、試合はドンスコイのサービスで始まった。すると錦織は第1ゲームにいきなりサービスブレーク、直後のゲームではサービスエースも飛び出し、幸先のよい立ち上がりを見せた。

錦織がゲームカウント4-2となった第7ゲーム、強烈なサービスが持ち味のドンスコイ相手に、錦織はセカンドサービスをしっかり攻撃し、再度サービスブレーク。次のゲームをしっかりキープした錦織が、第1セットを制した。

続く第2セットも先に均衡を破ったのは、再び錦織。第5ゲームにいいタイミングでサービスブレークを果たし、さらに続く自身のサービスゲームをラブゲームでキープ。改良を加えた新しいサービスフォームも徐々にしっくりきているように思わせる試合運びとなった。

ゲームカウント5-4で迎えた錦織のサービング・フォー・ザ・マッチ(キープすれば試合に勝てる自身のサービスゲーム)。最後まで隙の少ない錦織は危なげなく決め、ATPツアー復帰大会である今大会で準々決勝進出を決めた。

ATP(男子プロテニス協会)によると、試合後錦織は「サーブが本当によかった。特に第2セット。リズムを取り戻し始めて最初のサーブが本当にうまくいっていて、でも今日は他も全てしっかりしていた。積極的にプレーしていたし上り調子だった」「試合毎によくなっている。ここまでは順調。今日はまた一番いい状態だったと思う」と語った。

錦織の準々決勝の相手には、世界ランキング91位のラドゥ・アルボット(モルドバ)が決まっている。アルボットは、今大会第3シードだった地元ジョン・イズナー(アメリカ)から、フルセットで金星を挙げての準々決勝進出。

勝ち上がりとともに内容が充実してゆくような錦織に、ますます注目だ。(テニスデイリー編集部)※写真は「ニューヨーク・オープン」1回戦のときの錦織圭

(Photo by Rich Graessle/Icon Sportswire via Getty Images)