ブンデスリーガ第21節、マインツ対バイエルンの一戦は、大方の予想通りバイエルンが2-0で勝利を収めた。バイエルンは…

 ブンデスリーガ第21節、マインツ対バイエルンの一戦は、大方の予想通りバイエルンが2-0で勝利を収めた。バイエルンはこれで17勝2分2敗の勝ち点53となり、首位をひた走っている。2位はレバークーゼンで勝ち点35。残り13試合で勝ち点差18というのは、常識的に考えて逆転は不可能と言っていい。



バイエルン戦にフル出場したものの、無得点に終わった武藤嘉紀

 ちなみに昨季は最終的にバイエルンが2位ライプツィヒに勝ち点差15をつけて優勝しているが、この日と同じ第21節終了時点で両チームの勝ち点差は5にすぎなかった。2015~16シーズン(バイエルンが2位ドルトムントに勝ち点差10で優勝)の第21節終了時点での勝ち点差は8。2014~15シーズン(バイエルンが2位ヴォルフスブルクに勝ち点差10で優勝)の第21節終了時点での勝ち点差も8だった。

 過去3シーズンともバイエルンが独走して優勝した印象があるが、それでもこの時点での勝ち点差はいずれもひと桁だったのだ。それに比べれば、今季の”1強”ぶりがいかに際立っているかがわかるだろう。バイエルン以外のチームの不甲斐なさも相まって、リーグ戦にはしらけたムードも漂っている。

 そのバイエルンは今後のチャンピオンズリーグやドイツ杯での連戦を考慮し、このマインツ戦ではターンオーバーを行なってきた。ベンチにはロベルト・レバンドフスキ、ヨシュア・キミッヒ、ダビド・アラバ、キングスレー・コマン、アリエン・ロッベンという豪華メンバーが並んだ。

 そのせいもあって、マインツは前半途中まで、バイエルンの猛攻をかいくぐって耐えていた。だが33分。左CKからのこぼれ球をフランク・リベリーが押し込んでバイエルンが先制。さらに44分には中盤の左サイドから斜めのパスを受けたハメス・ロドリゲスがワントラップして左足を振り抜き、ゴール右隅に突き刺している。どちらも普通は入らないような、マインツにとっては不運ともいえるスーパーゴールだった。

 そんな試合を、フル出場した武藤嘉紀はこう振り返った。

「いや、いい試合でしたけどね。不運というか、1発、決められちゃった。戦い方もできていたし、もったいなかったかな、と。(自分も得点が)すごく獲れそうな雰囲気がありましたけど、最後のところでちょっと精度が欠けていた。ボアテングのところも、体勢を崩してなかったら、もうワンドリブル入れるべきだった。ああいうのを決められたら、もう1個、自分自身も(上に)いけるんじゃないかなと思います」

「ボアテングのところ」というのは56分のシーンだ。武藤はペナルティエリア手前でジェローム・ボアテングに寄せられながらもボールをキープし、シュートに持ち込んだ。シュートは枠内に飛んだが、GKスベン・ウルライヒに正面でキャッチされた。

 試合には敗れたが、武藤は一定の手応えを得ており、今後、なすべきことも見えてきたようだ。

「やはりこういう強いチーム相手に仕掛けていく。(ボールを)取られてもいいから何回でも仕掛けていく。ここで恐れてしまって、ボールをもらえなかったり、挑戦できないというのはメンタルの問題。もちろん技術も問題だけど、技術はそんなに上がるもんじゃない。とにかくひたむきに練習することと、自分の力を信じて試合中に挑戦していくということが大事なのかなと思います」

 武藤だけでなく、ミックスゾーンでのマインツの選手たちの様子からは、負けたにもかかわらず、どことなく充実感が感じられた。だが順位表を見れば、マインツはこの試合終了時点で16位に沈んでいる。この手応えをどう戦いに反映させていくか。それが今後の課題である。