日比野菜緒(日本/LuLuLun)は1月30日、「台湾オープン」(チャイニーズタイペイ・台北/本戦1月29~2月4日/ハードコート)の1回戦で、「全米オープン」の優勝経験もあるサマンサ・ストーサー(オーストラリア)を下し、2回戦に進出した。…

日比野菜緒(日本/LuLuLun)は1月30日、「台湾オープン」(チャイニーズタイペイ・台北/本戦1月29~2月4日/ハードコート)の1回戦で、「全米オープン」の優勝経験もあるサマンサ・ストーサー(オーストラリア)を下し、2回戦に進出した。WTA(女子テニス協会)が公式サイトでも取り上げており、カウントは7-6(6)、6-2、試合時間は1時間31分だった。

日比野は現在、ランキング93位で、スピンを駆使し、コートを立体的に使うプレーを持ち味にしている。

一方のストーサーは、2011年の「全米オープン」でタイトルの獲得も含めて、9大会で優勝した経験も持っている。強烈に跳ね上がるキックサービスや、グラウンドストロークでも両サイドともに強力なほか、スライス系のボールを巧みに操る技術もあり、フィジカルも強いといわれている。「台湾オープン」でも、第3シードに入っていた。

試合は序盤からお互いにブレークし合う荒れる展開になりそうだったものの、1セット目は2、3ゲーム目でそれぞれ1度のブレークで推移。日比野もストーサーもサービスキープを続け、タイブレークとなった。

タイブレークでも日比野は、4度のセットポイントを握ったものの、あと1ポイントをなかなか奪えずに苦しむ展開。ようやく、5度目のセットポイントで、1セット目の獲得を決めた。

WTAによれば日比野はその試合を振り返り「偉大なプレーヤーの1人に勝つことができてとても嬉しいです」 「彼女からのサーブとリターンを打つのに苦労しましたが、ただ積極的にプレーしようとしました」と話しているという。

第2セットに入っても、双方ともサービスゲームを譲らない展開が続き、中盤へ入った。日比野はその中で第6ゲームでストーサーのサービスを破ると、同ブレークが勝敗を分けるきっかけとなった。

日比野は次のリターンゲームでもブレークを獲得し、第2セットを自分のものにし、勝利を決めた。

同選手は2回戦で、サビーネ・リシツキ(ドイツ)と対戦する。リシツキはWTAランキング246位で、強力なサービスとフォアハンドを武器としている。(テニスデイリー編集部)

※写真は2017年の「全米オープン」での日比野菜緒

(Photo by Abbie Parr/Getty Images)