ATP(男子プロテニス協会)の発表によると、世界中のスポーツ・ジャーナリストによる投票の結果、世界ランク1位のラファエル・ナダル(スペイン)と、同じく2位のロジャー・フェデラー(スイス)が、「スポーツ界のアカデミー賞」とも呼ばれる「ローレウ…

ATP(男子プロテニス協会)の発表によると、世界中のスポーツ・ジャーナリストによる投票の結果、世界ランク1位のラファエル・ナダル(スペイン)と、同じく2位のロジャー・フェデラー(スイス)が、「スポーツ界のアカデミー賞」とも呼ばれる「ローレウス世界スポーツ賞」にノミネートされた。

テニス界のスーパースターである2選手は、グランドスラムの一角である2018年1月の「全豪オープン」でもその別格ぶりを見せつけている。

第1シードのナダルは、怪我からの復帰明けながらベスト8という成績。4回戦で第24シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)と3時間51分の死闘を繰り広げ勝利。マリン・チリッチ(クロアチア)との準々決勝では、右足の腸腰筋(ちょうようきん/脊椎の下部にある腰椎と太ももの大腿骨を結ぶ筋肉群)の負傷により、ファイナルセットで惜しくも途中棄権したが、大きな存在感を示した。

一方のフェデラーは、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)を破り大躍進を遂げたチョン・ヒョン(韓国)など並み居る猛者を相手に、1セットも落とさぬまま自身7回目の「全豪オープン」決勝へ進出。マリン・チリッチ(クロアチア)との頂上決戦では最終セットまでもつれこんだものの、粘るチリッチを振り切り、36歳での「全豪オープン」2連覇という偉業を成し遂げた。

同賞には他に、世界陸上10000メートルで金メダル、5000メートルで銀メダルを獲得した陸上選手のモハメド"モー"ファラー(イギリス)、ツール・ド・フランスを4度制覇した自転車競技選手のクリス・フルーム(イギリス)、F1世界チャンピオンのレーシングドライバー、ルイス・ハミルトン(イギリス)らがノミネートされている。

ナダルとフェデラーは、2月27日にモナコで発表される「ローレウス世界スポーツ賞年間最優秀男子選手」の座を、同じくノミネートされた選手たちと争うことになる。(テニスデイリー編集部)※写真は「全豪オープン」でのラファエル・ナダル(左)とロジャー・フェデラー

(Photo by Chaz Niell/Icon Sportswire via Getty Images)