ATP(男子プロテニス協会)は1月29日、2018年シーズンの最初のグランドスラムを終えてから初めての、ランキングを公表した。上位では「全豪オープン」のファイナリストになった、ロジャー・フェデラー(スイス)とマリン・チリッチ(クロアチア)の…

ATP(男子プロテニス協会)は1月29日、2018年シーズンの最初のグランドスラムを終えてから初めての、ランキングを公表した。上位では「全豪オープン」のファイナリストになった、ロジャー・フェデラー(スイス)とマリン・チリッチ(クロアチア)の2人の動きが目立った。

自身6度目の「全豪オープン」のタイトルを獲得したフェデラーは1位のラファエル・ナダル(スペイン)を追い抜くことこそできなかったものの、ポイント差を155にまで縮め、1位への返り咲きを射程圏内に納めたといえそうだ。

一方、もう一人のファイナリストとなったチリッチは、1月15日付けで6位だったところ、順位を3位に引き上げ、自己最高ランキングを記録しており、今回の激しい試合の繰り広げられたトーナメントを最後まで戦い抜いた2人が大きく前進した格好だ。

ほかにも、大きく順位を上げた選手が、特に若手におり、カイル・エドマンド(イギリス)と、チョン・ヒョン(韓国)がその選手だ。

エドマンドは現在23歳でまだまだ比較的に若いが、「全豪オープン」では初戦で昨年に「全米オープン」のファイナリストにもなったケビン・アンダーソン(南アフリカ)に対する勝利を皮切りに、準々決勝でグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)にも勝利して、準決勝に進出。

その結果、 順位を一気に23位もあげて、1月15日付けランキングの49位から、26位までジャンプアップした。

一方の、チョンは、現在21歳で昨年には若手ナンバーワンを決めるツアー最終戦の「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」で優勝するなど、好成績を残してきており、今回のグランドスラムでも目を引く活躍を見せた。

同選手はフェデラーとの準決勝まで勝ち進み、韓国人として初めてのグランドスラムのセミファイナリストになったほか、3回戦ではアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に、4回戦でノバク・ジョコビッチ(セルビア)から勝利を得るなど、ランキングトップ層に対しても勝てることを証明した。

今回のグランドスラムの結果を受け、チョンは1月15日付けの順位から29位も上がり、29位にランクされることになった。◇   ◇   ◇

【1月29日付最新ATPランキング】

1.(1)ラファエル・ナダル(スペイン) 9,760

2.(2)ロジャー・フェデラー(スイス) 9,605

3.(6)マリン・チリッチ(クロアチア)  4,960

4.(3)グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア) 4,630

5.(4)アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ) 4,610

6.(5)ドミニク・ティーム(オーストリア) 4,060

7.(7)ダビド・ゴファン(ベルギー) 3,460

8.(9)ジャック・ソック(アメリカ) 2,880

9.(10)フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン) 2,815

10.(11)パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン) 2,705

11.(12)ケビン・アンダーソン(南アフリカ) 2,620

12.(13)サム・クエリー(アメリカ) 2,490

13.(14)ノバク・ジョコビッチ(セルビア) 2,470

14.(17)ニック・キリオス(オーストラリア) 2,395

15.(8)スタン・ワウリンカ(スイス) 2,385

16.(20)トマーシュ・ベルディヒ(チェコ) 2,320

17.(18)ルカ・プイユ(フランス) 2,235

18.(16)ジョン・イズナー(アメリカ) 2,230

19.(15)ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス) 2,050

20.(19)アンディ・マレー(イギリス) 1,960

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26.(49)カイル・エドマンド(イギリス) 1,667

27.(24)錦織圭(日本/日清食品) 1,555

29.(58)チョン・ヒョン(韓国) 1,472

41.(41)杉田祐一(日本/三菱電機) 1,235(テニスデイリー編集部)

※写真は2018年の「全豪オープン」のファイナルで試合前の撮影に臨んだフェデラー(右)とチリッチ

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)