「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/本戦1月15~28日/ハードコート)の11日目となった1月25日、マリン・チリッチ(クロアチア)はカイル・エドマンド(イギリス)との準決勝を突破し、決勝へ進出した。スコアは6-2、7-6(4)、…

「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/本戦1月15~28日/ハードコート)の11日目となった1月25日、マリン・チリッチ(クロアチア)はカイル・エドマンド(イギリス)との準決勝を突破し、決勝へ進出した。スコアは6-2、7-6(4)、6-2、試合時間は2時間18分だった。

チリッチは、ランキング6位で、「全米オープン」での優勝経験もある上位ランカーとしてはお馴染みだ。パワフルなサービスと、低い弾道のフラット系ストロークで主導権を奪うスタイル。経験も重ねてさらにその武器も磨かれているという。

エドマンドは、1月15日付けのランキングで49位の23歳。総合的に完成度の高いプレーをする。ハードコート向きのオールラウンダーだがクレーでも粘り強く、かつ攻撃的に戦える選手だ。◇   ◇   ◇

試合はほぼ、互角の展開でスタート。最初のゲームこそ、チリッチが最初のゲームだったからか、2度目のデュースにまでもつれたものの、きっちりキープ。両選手とも手堅く試合に入った。

しかし、中盤に入ってくる6ゲーム目に、チリッチが自身のリターンゲームで、15-30からラリーでペースを掴み、エドマンドがフォアのストロークをロングアウト。チリッチの2ブレークポイントとなった。チリッチはこのチャンスを、エドマンドのバックハンドストロークがネットに当たりアウトになるラッキーなポイントで取得し、ブレークに成功した。

1ブレークアップとリードしたチリッチは、自身のサービスゲームをキープして迎えた、8ゲーム目にも、エドマンドのサービスを破った。チリッチはこのブレークで1セット目を取得し、大きなリードを確保した。

続く2セット目は、一転して、両選手ともブレークを奪えない展開。チリッチもエドマンドも自身のサービスゲームを守り続け、2セット目の行方はタイブレークに委ねられた。

その中でも、両選手とも、サービスポイントをほとんど相手に与えず、ミニブレークとなったのはたったの2ポイントだった。いずれもエドマンドがサービスポイントを失った形で、チリッチが2セット目も自身のものにした。

最終3セットに入ると、形勢はチリッチ有利に傾いた。3ゲーム目で、エドマンドがサービスをキープできず、チリッチに1ブレークアップのリードを与えてしまい流れが加速。7ゲーム目に、チリッチが再びブレークすると、3セット目も取得。決勝への切符を手にした。

「全豪オープン」の公式Twitterアカウントによれば、チリッチは今回で、グランドスラムの決勝への進出は3度目となり、昨年の「ウィンブルドン」に続く、グランドスラムのファイナリストとなった。決勝戦では、ロジャー・フェデラー(スイス)とチョン・ヒョン(韓国)の準決勝の勝者とタイトルの獲得を争う予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真は2018年の「全豪オープン」での準決勝に勝利した際のチリッチ

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)