「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/本戦1月15~28日/ハードコート)の9日目となった1月23日、エリース・メルテンス(ベルギー)は世界4位のエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)との準々決勝をロッド・レーバー・アリーナで戦い、スト…

「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/本戦1月15~28日/ハードコート)の9日目となった1月23日、エリース・メルテンス(ベルギー)は世界4位のエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)との準々決勝をロッド・レーバー・アリーナで戦い、ストレートで圧倒して準決勝への進出を決めた。カウントは6-4、6-0、試合時間は1時間13分だった。

メルテンスは、1月15日付けのランキングで37位の22歳で、角度をつけたストロークでの早く展開する特徴を持つ。2018年の「ホップマンカップ」に出場したほか、「ホバート国際」でタイトルを取得するなど、結果も残し始めている。

一方の、スビトリーナは、ランキング4位の23歳。小気味良い動きで先手を取って展開していくベースライナーで、昨年の「BNP パリバ WTAファイナルズ・シンガポール」に出場するなど、上位でもお馴染みになりつつある。今大会でも第4シードでの出場だ。◇   ◇   ◇

試合は、両選手とも基本的には、ストローク力を生かしてベースラインで打ち合う場面を多く見せながらスタートした。メルテンスがサーブゲームで3度のデュースとなるピンチも切り抜けた。

その勢いに乗ってか、メルテンスは3ゲーム目で、リターンエースなどで攻め込み、ラブゲームでブレーク。2-1と1ブレークアップのリードとした。

さらにメルテンスは7ゲーム目で、チャンスを掴んだ。30-30から、ストローク戦でスビトリーナのコートの左右に打ち分けて優位に立つと、スビトリーナがネットミス。さらに、続くブレークポイントで、メルテンスが再び打ち勝って、2度目のブレークにつなげた。

スビトリーナはしかし、メルテンスのダブルフォルトなどで次のゲームをブレーク。1セット目での生き残りをかけて、サービスに臨んだ。キープして、メルテンスのサービングフォーザセットで、スビトリーナはブレークしなければセットダウンのピンチ。

スビトリーナは、メルテンスのダブルフォルトや短くなった自身の打球に対する返球アウトでチャンスかに見えたが、メルテンスがサービスエースなどで追い上げるとそのままキープし、1セット目もメルテンスの手に落ちた。

2セット目に入ると、メルテンスがさらに勢いづいた。第一ゲームで3ブレークポイントを握り、いったんはデュースまで追い上げられるものの、ブレークを達成。そのまま5ゲーム連続で、メルテンスのものになり、ランキング4位、第4シードを圧倒して、勝利を決めた。

準決勝に進出したメルテンスはカルラ・スアレス ナバロ(スペイン)とカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)の準々決勝の勝者と対戦する。(テニスデイリー編集部)

※写真は2018年の「全豪オープン」でスビトリーナに対して1セットを先取したメルテンス

(Photo by Mark Kolbe/Getty Images)