アンディ・マレー(イギリス)は昨年の7月以降休養を余儀なくされてきた臀部の怪我により、「全豪オープン」前の自身にとって唯一となる前哨戦を欠場し、手術も検討している。元世界ランク1位のマレーは、木曜日の「ブリスベン国際」で今シーズンの初戦に出…

アンディ・マレー(イギリス)は昨年の7月以降休養を余儀なくされてきた臀部の怪我により、「全豪オープン」前の自身にとって唯一となる前哨戦を欠場し、手術も検討している。

元世界ランク1位のマレーは、木曜日の「ブリスベン国際」で今シーズンの初戦に出場する予定だったが、火曜日に練習できず、大会側に欠場の意思を伝えた。

「ブリスベン国際」で第2シードだったマレーは、昨年の「ウィンブルドン」準々決勝で敗れて以来の試合に臨みたい考えだった。

「1年の好スタートを切りたいと思ってここへ来ましたが、悲しいことに、チームも私も、高いレベルで戦う段階にはまだ達していないと感じています」と、「ブリスベン国際」を2度制したマレーは声明の中で述べた。

その後、火曜日にInstagramに投稿した長文の中では、長期間臀部で苦しみ続けて医学の専門家に助言を求め、休養とリハビリという保存療法に励んできた、とマレーは説明した。

「ここブリスベンでトップ選手と練習試合をしてみて、残念だけど、望んでいた状態にはまだ達していなくて、選択肢を見直さざるを得なくなっている」とマレーは書いている。「リハビリを続けて、回復する時間をもっと臀部に与えることは、明らかに選択肢の一つだ。手術も選択肢の一つだけど、いい結果が得られる可能性は、僕が望んでいるほどは高くないから、これまでは1番目の選択肢を優先して、手術は避けたいと希望していた」

だが手術も「考える必要があるかもしれない」とつけ加えた。

マレーは引き続きブリスベンに滞在し、臀部の状態が落ち着くかどうか見極めつつ、1月15日にメルボルンで始まる、自身が5度準優勝に輝いた「全豪オープン」への準備を続ける予定だ。オーストラリアに留まるか帰国するかは、週末までに決めるつもりだとマレーは書いている。

30歳のマレーは、怪我の回復努力を続けたいとして先週欠場を表明した世界ランク1位のラファエル・ナダル(スペイン)に続いて、シーズン開幕戦の「ブリスベン国際」を欠場する注目選手となった。

マレーは昨年8月まで41週にわたって世界ランク1位の座にあったが、長期の休養により年末には16位までランクを落とした。

「復帰するためなら、なにも惜しくない。どんなにテニスを愛しているか、この数カ月で初めて気づいた」とマレーは書いている。「コートに出た時に、自分がこのレベルで戦える状態になっていないと、かなり落ち込む」

「長い投稿になって申し訳ないけど、みんなに知ってもらいたかったし、すごく辛いから、吐き出してしまいたかったんだ」

(C)AP(テニスデイリー編集部)

※写真は昨年末に行われた「ムバダラ・ワールド・テニス・チャンピオンシップ」のエキシビションの時のマレー

(AP Photo/Kamran Jebreili)