12月27日から29日まで札幌ドームで行われた「NPB12球団ジュニアトーナメント2017 supported by日能…

12月27日から29日まで札幌ドームで行われた「NPB12球団ジュニアトーナメント2017 supported by日能研」。各球団が16名の精鋭を集め優勝を争う大会は中日ジュニアが13大会目の王者となった。

“16名の精鋭”というと、身体能力と体格に優れた選手ばかりの印象を持たれてしまうかもしれないが、小柄な選手たちの活躍も目立った。

中日ジュニアには数々の美技で優勝の立役者となった遊撃手・深谷空(146cm)、準優勝の阪神ジュニアの二遊間・池上隆人と赤埴克樹(ともに153cm)も好打や好守で潜在能力の高さを見せた。

打席でも大きな声を出し気合いを入れる窪田龍大


そして今大会で最も印象に残ったのが、横浜DeNAジュニアの窪田龍大だ。身長は今大会最小の138cm。

大会での出番は主に途中出場での守備固めで、三塁の守備位置から誰よりも大きな声を張り上げて味方を鼓舞。さらに正面のゴロは確実な捕球と送球でアウトを取り、ファウルフライには全力で追いかけて飛び込み体がエビ反りになるほどのガッツを見せた。

最後は準決勝の特別延長無死満塁の場面でライン上のゴロを素早くさばいて本塁に送球したが、際どい判定でセーフとなり、中日ジュニアの決勝進出が決まるサヨナラ負け。緊張のかかる場面で最善のプレーではあったが、「悔しいという言葉しかありません。もっと捕手の捕りやすいところに投げていればアウトにできました」と試合後は目に涙を浮かべながらも精一杯話してくれた。また、その取材後に川村丈夫監督が歩み寄り「龍大の守備で何度も助けられたよ」と労った。

川村監督は窪田について「野球をよく知っていて、チームを引っ張ることができる。グラブさばきも上手いし、本当にイイ子でした」と話し、柔らかな表情を浮かべた。

窪田は今後の抱負について「元気が自分の持ち味。今日のような場面でも緊張せずに、みんなを盛り上げて、チームの流れを変えられる選手になりたいです」と話し、憧れと話す柴田竜拓と同じベイスターズのユニフォームでプレーした日々を「とても充実した4ヶ月でした」と胸を張った。

プロ野球界でも近年は、窪田が憧れと話す柴田のように小柄でも活躍を遂げる選手が増えてきた。そして、まだ小学生ということで今後体が大きくなっていく可能性も十二分にある。

心技体での成長に欠かせない、野球に対してのまっすぐな思いを持ち続けて、今後さらなる上のステージでの活躍が見られる日を心待ちにしたい。

巧みなグラブさばきと正確な送球で今大会では主に守備固めで起用された


窪田龍大選手の大会前の決意や経歴はコチラ

文・写真=高木遊