6月には森慎二投手コーチが急逝する訃報も 辻発彦監督が新監督に就任した2017年の西武。夏場に怒涛の13連勝を記録するな…

6月には森慎二投手コーチが急逝する訃報も

 辻発彦監督が新監督に就任した2017年の西武。夏場に怒涛の13連勝を記録するなど、79勝61敗3分と貯金18を生む成績を残し、4年ぶりにAクラス入りを果たした。日本一になったソフトバンクとは13.5ゲーム差をつけられ、クライマックスシリーズでは楽天に敗れたものの、若手選手の台頭が目立ち、来季以降に期待を抱かせる1年になった。そんな西武の2017年を10個のニュースと共に振り返ってみたい。

○雄星の2段モーション騒動

 エースの菊池が夏場の球界を騒がせた。8月17日楽天戦で2球連続で反則投球を宣告され、翌週の24日ソフトバンク戦では、その日投じた初球でいきなり反則投球を取られた。投球フォームに入った際に上げた右足の動きが“2段モーション”にあたるとされ、大きな物議を醸した。その後、審判団と西武、菊池の3者による話し合いの場が設けられ、問題解決の道が探られた。そこからフォーム修正に着手した菊池は、最終的に最多勝と最優秀防御率の2冠に輝いた。

○59年ぶり13連勝

 7月21日の日本ハム戦に勝利して始まった怒涛の快進撃。8月4日ソフトバンク戦で1958年以来59年ぶりとなる13連勝を達成。同5日ソフトバンク戦では、6点差ビハインドの状況から8回に2点、9回に4点を挙げる驚異の追い上げを見せたが、延長10回に力尽き、勝ち越されて連勝はストップした。13連勝中に着用していた「炎獅子ユニホーム」は24勝8敗の高勝率をマークし、クラマックスシリーズでも着用した。

○森慎二コーチ急逝

 球界を悲しみが包んだ訃報だった。6月25日のソフトバンク戦前に体調不良を訴え、福岡市内の病院に入院した森慎二投手コーチ。同27日に球団から病気療養のために休養することが発表されたが、翌28日に帰らぬ人となった。死因は溶連菌の感染による敗血症だった。

菊池雄星がソフトバンク戦12連敗、プロ入り後未勝利のまま

○鷹に勝てない雄星

 プロ入りからソフトバンク戦で1度も勝利のなかった菊池が、今季も初勝利を挙げられなかった。今季は4戦4敗、防御率7.97と相性悪く、ソフトバンク戦は通算17試合で0勝12敗となった。その一方で、楽天戦では圧倒的な相性の良さを発揮。8試合に投げて8勝0敗、防御率0.82と驚異の数字を残し、2完封も記録。菊池の投球が今季パ・リーグの行方を大きく左右したとも言えそうだ。

○“驚異の新人”源田の偉業

 ドラフト3位でトヨタ自動車から入団したルーキー源田壮亮が、チームにとって不可欠な存在となった。開幕から遊撃の定位置を掴むと、全143試合に出場して155安打3本塁打57打点37盗塁、打率.270の好成績をマーク。1961年の徳武定之(国鉄)以来56年ぶり4人目となる新人遊撃手フルイニング出場を達成した。155安打で球団の新人最多安打記録も更新、1950年以降ではNPB歴代2位となり、文句なしでパ・リーグ新人王に輝いた。

○山川の覚醒

 将来の大砲候補と呼ばれていた山川穂高が、シーズン後半にその才能を開花させた。今季は78試合出場ながら23本塁打と、驚異的なペースで本塁打を量産。メヒアの不振もあって、シーズン後半は一塁のポジションを掴み、4番に座った。8月以降の成績で言えば、打率.326、19本塁打、47打点で、パ・リーグ“3冠王”だった。

○野上FA、人的補償で高木勇人獲得

 今季自己最多タイの11勝をマークした野上亮磨投手がオフに入り、国内FA権を行使。西武も残留オファーを出していたが、最終的には巨人への移籍を決断した。西武は巨人のプロテクトリスト28人を外れた選手から人的補償を検討。2015年に先発として9勝を挙げた高木勇人投手を獲得した。

牧田がメジャー挑戦、今季は最多観客動員記録を更新

○鳥に襲われた

 8月30日の楽天戦(Koboパーク)。8回表終了後に雨天中断を挟むと、試合再開準備中に鳥の大群がグラウンド上に飛来した。守備に就いていた西武ナインの頭上を旋回。選手らは身をかがめて鳥を回避しなければならない事態となった。あの手この手を尽くしても鳥の大群は去らず、最後は球場の照明を消し、飛び去るのを待つしかなかった。

○牧田のメジャー挑戦

 2010年ドラフト2位で日本通運から入団した牧田和久投手が、ポスティングシステム(入札制度)を利用したメジャー挑戦を決断。12月11日に球団がポスティング申請手続きをとったとを発表した。メジャーでも珍しいサブマリン右腕に、レンジャーズなどが興味を示していると言われているが、まだ去就は決着していない。

○シーズン最多観客動員を更新

 辻発彦新監督が就任して迎えた今季。チームが2位と躍進したこともあり、主催72試合の観客動員は167万3219人だった。これは2005年に実数発表となって以降で最多の数字。これまでの最多は2016年の161万8194人で、その数字を5万5025人上回った。(Full-Count編集部)