12月27日、北海道札幌市で「NPB12球団ジュニアトーナメント2017 supported by日能研」が開幕した。各チーム16名の精鋭小学生が日本一をかけて戦う大会も今年で13回目を迎え、初日から熱戦が展開された。

 

中尾湊(なかお・みなと)・・・千代ウイングス(福岡県北九州市)所属の小学6年生。166cm58kg。右投左打。

 

 

 

1日6試合行われた予選リーグの前半3試合で特に目立ったのが、福岡ソフトバンクホークスジュニアのエースで主将の中尾湊投手だ。好調時には130km/h近い速球を投げ、所属する千代ウイングスで第39回全国スポーツ少年団軟式野球交流大会優勝に導いた好素材だ。

オリックスバファローズジュニアとの初戦に臨んだ中尾は「ストライク中心に投げようと思いました」と振り返るように、テンポよく投げ込んでいき、3回まで無安打5三振を奪う力投を見せた。4回には2点を失ったが、それ以上は傷口を広げずに5回2安打2失点(6奪三振)にまとめた。

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また、6回からは中堅手を務めて、1番打者として6回にライト線を破る2点タイムリーを放って点差を広げるなど、チームを8対2の勝利に導いた。

今季から指揮を執る新垣渚監督は中尾について「調子が悪いなりに試合を作ってくれました」と称え、「球が速くてピッと来るし、身体能力も高い」と将来性に太鼓判を押す。また、「練習から主将として率先して動いてくれる。そして何より野球が大好きな野球小僧という選手です」と、その姿勢についても目を細めた。

中尾は「投手の方が自信はあります」と話しつつも、憧れの選手には柳田悠岐外野手(ソフトバンク)を挙げ「いつもフルスイングなところに憧れます」と笑顔を見せた。

新垣監督、中尾本人ともに「調子が悪かった」と振り返る中での活躍ぶりは、今大会や将来にさらなる期待を抱かせるものだった。

文・写真=高木遊