AFC東地区ニューイングランド・ペイトリオッツ(10勝2敗)第5週の@バッカニアーズから8連勝中。総獲得ヤードが1試合あたり413ヤード、パス獲得ヤードが292.6ヤードでどちらも1位、守備でも1試合あたり18.6失点で8位と隙がない。特に…

AFC東地区

ニューイングランド・ペイトリオッツ(10勝2敗)

第5週の@バッカニアーズから8連勝中。総獲得ヤードが1試合あたり413ヤード、パス獲得ヤードが292.6ヤードでどちらも1位、守備でも1試合あたり18.6失点で8位と隙がない。特にバイウィーク明けの第10週以降は全ての試合で3ポゼッション以上の差をつけ、他を寄せ付けない強さを発揮している。序盤はチームに噛み合わなかった新規加入のCBステファン・ギルモアも負傷から復帰した第10週以降は活躍。第12週のビルズ戦では6回パスを投げられたが、22ヤードしか許さなかった。一方でTEロブ・グロンコウスキーがラフプレーで1試合出場停止となり、第14週同地区のドルフィンズ戦に向けて不安な要素となっている。

バッファロー・ビルズ(6勝6敗)

シーズン中盤は、強力な守備とラン攻撃でポストシーズンでの活躍も期待させたが、第8週のジェッツ戦と第9週のセインツ戦に連敗。第11週チャージャーズ戦は調子の上がりきらないQBタイロッド・テイラーを先発から降格させ、ルーキーQBネーサン・ピーターマンを先発させるも前半だけで5回のインターセプトを喫し、結局テイラーを先発に戻す迷走も。以降も攻守共に不調。

ニューヨーク・ジェッツ(5勝7敗)

第13週のチーフス戦は14点を先制されながらも38対31で勝利。まだプレーオフ進出の可能性が1パーセントほど残っているらしい。

マイアミ・ドルフィンズ(5勝7敗)

シーズンを通して1試合あたり17.4得点しかしていなかった攻撃が第13週ブロンコス戦では35得点。RBケニヤン・ドレイクは第14週に対決するペイトリオッツのDC、マット・パトリシアが脅威と認めるほど。

AFC北地区

ピッツバーグ・スティーラーズ(10勝2敗)

RBレビオン・ベルがリーグのリーディングラッシャー、WRアントニオ・ブラウンがリーディングレシーバーと攻撃が強力で7連勝中。守備も負けず劣らず強力で、特にパス守備では1試合あたり195.8ヤードしか許さず、リーグ2位と好調だ。しかし、第13週は負け越しているベンガルズ相手に予想外の接戦となり、勝利はしたものの、守備の要LBライアン・シェイジアが負傷。第14週には同地区で勢いづくレイブンズと、第15週にはAFCチャンピオンを賭けて何度も激突しているペイトリオッツとの対決。ブラウンが負傷を押して出場し続け、ルーキーレシーバのジュジュ・スミス・シュースターラフプレーで1試合出場停止と、状態が完璧ではないスティーラーズにとって、シーズン終盤で厳しい試練が待ち受けている。

ボルチモア・レイブンス(7勝5敗)

攻撃は総獲得ヤードで30位、パス獲得ヤードで31位と、引き続き最低レベル。しかし、守備では26回のターンオーバーで1位。守備のビッグプレーで得たフィールドポジションを生かして得点をしていくスタイルで3連勝。11年目のFSエリック・ウェドルの5インターセプト、LBテレル・サッグスの10.5QBサックなどベテランが結果を残している。今の所AFCのワイルドカードプレーオフ筆頭。

シンシナティ・ベンガルズ(5勝7敗)

1試合あたり280.8ヤードで30位の攻撃が低迷の原因なのは間違いないが、第13週のスティーラーズ戦で、ペナルティーの罰退が173ヤードで歴代16位の多さだったのに象徴される、反則の多さも問題。

クリーブランド・ブラウンズ(0勝12敗)

第13週は第10週まで同じ全敗仲間だった49ナーズに15対14で負け、いよいよシーズン全敗が見えてきた。

AFC南地区

テネシー・タイタンズ(8勝4敗)

2008年以来のプレーオフが、第13週のテキサンズ戦を制したことで現実味を帯びてきた。デマルコ・マレーとデリック・ヘンリー、ベテランと若手のRBコンビがそれぞれ活躍。WRディレイニー・ウォーカーは2人以上のカバーを受けることも多いが、チームトップの捕球58回676ヤード獲得し、ベストレシーバーとなっている。最終週には現在8勝で並ぶ同地区のジャガースとの対決だが、その前にプレーオフ進出は決めておきたいところ。

ジャクソンビル・ジャガーズ(8勝4敗)

1試合あたり14.8失点、1試合あたり282.5ヤード喪失でどちらも1位。リーグトップの守備を誇っている。A.J.ボイエーとジャレン・ラムジーのCBはリーグトップと言われる鉄壁コンビ。パスで1試合あたり167.1ヤード喪失は2位のスティーラーズに1試合あたり28ヤード差をつけての1位だ。Sタショーン・ギプソンも調子を挙げ4インターセプトを記録している。攻撃はルーキーRBレオナード・フォーネットが207回走822ヤードで牽引し、ラン攻撃がトップ。しかし、QBブレイク・ボートルズによるパス攻撃だけは依然として精彩を欠き、ほぼ唯一の弱点。

ヒューストン・テキサンズ(4勝8敗)

QBデショーン・ワトソンが負傷欠場した第9週以降は1勝4敗。昨季まで売りにしていた守備も1試合あたり25.8失点で28位。ワトソンが復帰する来季に期待。

インディアナポリス・コルツ(3勝9敗)

すでにかなり前から地区優勝とは無縁だが、第13週のジャガース戦の敗北で地区優勝の可能性が完全になくなった。

AFC西地区

カンザスシティ・チーフス(6勝6敗)

開幕5連勝のあとは1勝6敗。一時は最強とも言われていたが、結局勝率は5割に。西地区はチーフス、チャージャーズ、レイダースが6勝で並び、第14週にレイダース戦、第15週にチャージャーズ戦の同地区対決を残しており、地区優勝の行方がまだまだ見えない。

ロサンゼルス・チャージャース(6勝6敗)

第11週のビルズ戦から13週のブラウンズ戦にかけて3連勝、地区優勝に向けて猛追を仕掛けている。QBフィリップ・リバースとWRキーナン・アレンのホットラインが光り、パス獲得ヤードが1試合あたり269.8ヤードで2位。アレンは3試合連続で10回以上捕球、100ヤード以上獲得、タッチダウンレシーブ1回以上を史上初めて達成。強力な攻撃で2013年以来のプレーオフ進出に繋げられるか。

オークランド・レイダース(6勝6敗)

6勝で並んでいるが、16週、12月25日にイーグルス戦が残っており、チーフスとチャージャーズよりも日程が厳し目。レイダースにとっては最悪のクリスマスプレゼントになるかもしれない

デンバー・ブロンコス(3勝9敗)

低迷する攻撃陣は、ジョン・エルウェイGMに「手ぬるい」と酷評されている。発言後間も無くマイク・マッコイOCは解任。バンス・ジョセフHCもいずれ解雇される可能性が高いと報じられている。