カナダのテニス競技を統括する団体であるテニスカナダは12月4日、デニス・シャポバロフ(カナダ)を、「最優秀男子選手賞」に選出した。世界のテニス界だけではなく、自国内での同選手の地位もさらに固まりつつある格好だ。シャポバロフは今年、花々しい活…

カナダのテニス競技を統括する団体であるテニスカナダは12月4日、デニス・シャポバロフ(カナダ)を、「最優秀男子選手賞」に選出した。世界のテニス界だけではなく、自国内での同選手の地位もさらに固まりつつある格好だ。

シャポバロフは今年、花々しい活躍を見せて、存在感を存分にアピールしてきた。最も象徴的だったのは、8月にシャポバロフの地元、カナダで行われた「ロジャーズ・カップ」での、準決勝進出だろう。

同準決勝では、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に4-6、5-7で敗れたものの、2回戦で、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)に、3回戦でラファエル・ナダル(スペイン)に勝利するなど、テニスファンに強い印象を残した。

また今年の1月2日時点では、250位と100位圏内にも入っていなかったものの、シャポバロフは「ロジャーズ・カップ」直後の8月14日には67位と、前週の143位からランキングを一気に上昇。ランキング51位で今シーズンを終えるなど、ランキング面でも躍進した。

さらに2017年にはATPで今年、「最も上達した選手賞」と、ランキング100位以内の最も若いプレーヤーを表彰する「ATPスターオブトゥモロー」を贈られるなど、すでに次代の顔役の位置を着々と築き始めている。

2011年以来、カナダの「最優秀男子選手賞」はミロシュ・ラオニッチ(カナダ)が6年連続で受賞してきた経緯があるものの、ついに新たな名前の受賞者が登場した。(テニスデイリー編集部)

※写真は2月に行われたデビスカップのカナダ対イギリスの際のシャポバロフ

(Photo by Andre Ringuette/Getty Images for LTA)