ロメロら外国人3選手は来季も残留、川端は2軍育成コーチに就任 2014年以来となるAクラス入りを目指しながら、4位に終わ…

ロメロら外国人3選手は来季も残留、川端は2軍育成コーチに就任

 2014年以来となるAクラス入りを目指しながら、4位に終わったオリックス。開幕直後は2位につけるなど上々のスタートを切ったが、5月には9連敗などもあってBクラスに転落。吉田正やロメロといった中軸が怪我で離脱したこともあり、クライマックスシリーズ(CS)出場もかなわなかった。

 CS出場圏内、そして1996年以来遠ざかっているリーグ優勝を目指す2018年に向けて、現在、戦力の整備を進めている。既に、ブランドン・ディクソン投手、ステフェン・ロメロ外野手、クリス・マレーロ外野手と今季もチームの中核を担っていた助っ人3選手の残留が決定している。

 その一方で、助っ人ではブレント・モレル内野手、育成契約だったダリル・ジョージ内野手の退団が決定。フィル・コーク投手、マット・ウエスト投手も退団が濃厚で、ゴンザレス・ヘルメン投手の去就は未定となっている。

 日本人では、川端崇義外野手、岩崎恭平内野手、高木伴投手など、支配下6選手に戦力外通告を行い、川端は2軍育成コーチとして球団に留まることに。佐野皓大投手は戦力外となったが、野手転向のため、育成契約となる見込み。角屋龍太投手、赤松幸輔捕手、中道勝士捕手と3人の育成選手も戦力外とした。

 ここで今季限りで引退や戦力外、退団となった主な選手の実績を振り返ってみよう。

◯川端崇義(戦力外、コーチ就任)
 プロ6年目。366試合1026打数262安打5本塁打73打点、打率.255。東海大相模高から国際武道大、JR東日本と渡り、2011年のドラフト8位でオリックスに入団。ドラ8ルーキーながら1年目にいきなり開幕1軍入りを果たし、シーズン途中からスタメンの座を掴む。125試合に出場して規定打席にも到達したが、2年目以降は成績が下降。今季はプロ入り後最少の18試合出場に終わった。

◯岩崎恭平
 プロ9年目。144試合212打数49安打5本塁打10打点、打率.231。東海大相模高から東海大を経て、2008年のドラフト3位で中日へ入団。俊足を武器に1年目の2009年に1軍デビューを果たす。2013年にはキャリアハイの54試合に出場。2014年途中にオリックスにトレードとなり、2015年には35試合の出場で4本塁打を放った。2016年は怪我の影響で9試合出場に終わり、今季も7試合止まりだった。

塚田はプロ入り2年で非情通告、佐野は野手転向へ

◯高木伴
 プロ3年目。通算11試合登板、0勝0敗0ホールド0セーブ、防御率6.89。市立川口高、東農大、NTT東日本を経て、2014年のドラフト4位で入団。即戦力ルーキーとしてキャンプでA組に抜擢されると、開幕1軍こそ逃したが、4月下旬に1軍デビュー。1年目に7試合に登板したが、2年目は4試合、今季は1軍登板無しだった。

◯八木亮祐
 プロ9年目。通算56試合登板、11勝22敗2ホールド0セーブ、防御率4.25。2008年のドラフト2位で享栄高からヤクルト入り。プロ入り後3年間は1軍登板は無かったが、2012年にプロ初勝利をマーク。2013年にはローテに入り、26試合に先発した。2016年途中にトレードでオリックスへ。移籍後の1軍登板は2016年の1試合だけだった。

◯塚田貴之
 プロ2年目。1軍登板なし。白鴎大足利高から白鴎大を経て、2015年に育成ドラフト1巡目でオリックスに入団。1年目からウエスタンリーグで好投を続け、早々と4月に支配下契約を勝ち取った。だが、2016年、2017年と1軍昇格はなく、わずか2年で戦力外を通告された。

◯佐野皓大
 プロ3年目。1軍登板なし。2014年のドラフト3位で大分高からオリックスに入団。高い期待を背負ってプロ入りしたものの、ウエスタンリーグでの結果も3年間振るわず、野手への転向を決意。支配下契約は解除となったが、育成選手として再スタートを切る予定だ。

◯モレル(引退)
 NPB2年目。132試合406打数102安打9本塁打49打点、打率.251。ホワイトソックス、パイレーツ、アスレチックス傘下3Aなどを経て、2016年にオリックスへ。1年目は94試合に出場。打率.244、8本塁打の成績ながら残留を果たしたが、今季は右手第2指の骨折や新外国人のマレーロの台頭もあり、38試合の出場にとどまった。今季限りで現役を引退し、カリフォルニア州で家業のぶどう農園を継ぎ、農家へと転身する意向を示している。(Full-Count編集部)