金メダルを手に満面の笑みを浮かべるアリサ・リウ(C)Getty Images ミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケ…

金メダルを手に満面の笑みを浮かべるアリサ・リウ(C)Getty Images
ミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケート女子シングルで金メダルを獲得したアリサ・リウ(米国)に対して、ロシアのスポーツ専門メディア『Championat』が痛烈な批判を展開している。
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同メディアは「オリンピックの劣化。なぜ米国のリウの優勝は女子シングルの崩壊なのか」と題したコラム記事を掲載。「彼女の演技を見て、子どもたちはフィギュアスケートを始めたいと思わだろうか」と主張した。
技術面について手厳しい。「彼女の演技にオリンピック精神を感じさせるものはなかった。『より速く、より高く、より強く』が求められるところ、彼女はそのどれでもなかった」と指摘。さらに「平凡な滑り、ジャンプの回転不足。今季のプロトコルを見れば、ほぼ毎大会で回転不足が付いている」とし、「これが五輪王者の演技なのか? 残念ながら、そうだ」と皮肉を込めた。
記事ではロシア出身で、個人の中立選手(AIN)として出場し、6位に終わったアデリア・ペトロシアンに言及。「彼女は代表のエースとして国の期待を背負っていた。そんな状況で『楽しむ』ことができるだろうか?」と擁護。一方、リウに対しては「彼女の勝利は女子シングルの劣化の象徴だ。『何も難しいことをしなくても勝てる』という宣言のようだ」と断じた。
さらに『Championat』は、リウが米公共ラジオのインタビューで語った「金メダル?私には必要ない。でも舞台は必要だったし、それを手に入れた」という発言についても強い違和感を示し、「どうして、オリンピックで『メダルは気にしていない』と言えるのだろうか?」と疑問を呈した。
その上で、日本の坂本花織の名前を挙げながら「もし本当に(金メダルが)いらないのなら、他の人に渡せばいい。日本代表の希望だったサカモトに」と言及。「彼女は今大会(団体・個人合わせて)4つのプログラムを滑りきった。人間的にも最高の栄誉に値したはずだ」と銀メダリストを持ち上げた。
とはいえ、現役引退、復帰を経て頂点に立ったリウの快挙は、リンク外での振る舞いも含め、世界的には圧倒的な称賛を集めている。ロシアの専門メディアは真逆の視点から、強烈な異議を唱えているが、その論調はやや一方的にも映る。新たな女王の誕生の裏で、価値を巡る議論は尽きない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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