女子シングルで6位と低迷し、肩を落としたペトロシアン(C)Getty Images 現地時間2月22日に無事に閉幕したミ…

女子シングルで6位と低迷し、肩を落としたペトロシアン(C)Getty Images

 現地時間2月22日に無事に閉幕したミラノ・コルティナ冬季五輪。さまざまな種目で白熱の競争が続けられた中で、今大会から「個人の中立選手(AIN)」として参加が認められたロシア勢は、初採用となった新競技であるスキーモ(山岳スキー)に参加したニキータ・フィリッポフが獲得した銀メダルのみに終わった。

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 総勢13人がAINから参加したロシア勢。しかし、国際大会から遠のき、競争力が低位化した影響は計り知れなかった。男女のシングル戦に一人ずつが挑んだフィギュアスケートでは、ソ連時代であった1960年のスコーバレー大会以来66年ぶりに“無冠”となった。

 凋落ぶりが浮き彫りになった結果を受け、ロシア国内でも衝撃が広まった。スポーツ専門メディア『Sport Express』は「明らかにファンはもっと多くの結果を期待していたが、少なくとも1つのメダルを獲得できたことは満足できる」と強調。そして、AINではなく「ロシア」としての参加を認めなかった国際オリンピック連盟(IOC)に対する恨み節を展開した。

「現在の形でロシア代表選手をオリンピックに参加させることは、選手たちの公正な競争の権利を保障するものではない」

 無論、彼らがAINという条件付きでの参加を余儀なくされている背景には、今も続くウクライナ侵攻の国際的な影響がある。

 しかし、同メディアは、フィギュアスケートでアデリア・ペトロシアンとペトル・グメンニクがそれぞれ第1グループでの滑走を余儀なくされたことについて「明らかに二人の最終順位に影響を及ぼす差別的なアプローチであり、上位入賞候補者が競技の序盤出るべきではないという競争原理の精神に反している」と主張。さらに「国際経験の深刻な不足も無視できない。いずれも失敗した言い訳ではなく事実だ。ロシア選手は主要なライバルたちよりも不利なスタート条件に置かれていた」と訴えている。

 いまだロシアとしての参加が認められる見通しは立っていない。そうした現状をふまえて「我々はスポーツ大国から小国へと変貌する」と説いた同メディアは、「IOCの制裁は、ある世代から最大のチャンスを奪った」と断言。激動の冬季五輪を総括するとともに、国内スポーツの未来を不安視した。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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