満面の笑みで、中井を抱きしめ、喜びを分かち合うリウ(C)Getty Images 大会を彩るワンシーンだった。現地時間2…

満面の笑みで、中井を抱きしめ、喜びを分かち合うリウ(C)Getty Images
大会を彩るワンシーンだった。現地時間2月19日にミラノ・コルティナ五輪はフィギュアスケートの女子フリーで、金メダルを掴んだアリサ・リウ(米国)と銅メダルを手にした中井亜美の交わしたハグだ。
【写真】なんて美しい瞬間!世界に配信されたアリサ・リウと中井の抱擁シーン
ショートプログラムで首位に立った17歳は、周囲の期待を一身に背負って大トリを務めた。冒頭のトリプルアクセルを難なく成功して勢いに乗ると、大きなミスもせずに軽やかな演技を披露。本人が課題も口にしたパフォーマンスはフリー9位の評価となった。
そんな演技からほどなくした時だった。緊張の面持ちで臨んでいたキス&クライで採点結果を知ると、「え? 3位!?」と目を丸くしながら歓喜。そして、すぐ隣で待機していたリウにぴょんぴょんと駆け寄り、嬉し涙を流しながらハグ。これにリウも背中をさすり、笑顔で対応した。
日米のライバル関係を超越するような光景は、SNSでもトレンド入りし、小さくないトピックとなった。二人を目の当たりにした多くのファンが「本物のスポーツマンシップを感じた」や「リウと中井が抱き合って讃え合ってる姿が神々しくて滅」などとコメントし、話題沸騰となったのだ。
ではなぜ、ついさっきまで“世界一”の座を争っていた彼女たちは、いがみ合うこともなく、あれほど清々しく互いを称え合えたのか。
米老舗誌『PEOPLE』の取材に応じたリウは、当時の心境を率直に語っている。
「アミは本当に可愛いんです。氷の上にいる時はとても幸せそうで。彼女がスケートを心から愛していることは分かっていたし、アミがジャンプして喜んでいたみたいに、私も一緒に祝いたいって思ったの」
今大会の選手たちの関係性について「友情の時代へようこそ」と評した米紙『Washington Post』は、かつての殺伐としたフィギュア界について「トップの座を争うエリートスケーターたちが、時にはライバルに威嚇的な冷笑を浴びせかけ、酷い時は肘打ちを食らわせる事件もあった」と回想。そういう時代を考えれば、「確執など全くなかった」とするリウと中井のハグは歴史的な瞬間と言えるのかもしれない。
フィギュア界の現状の変化を伝えた『Washington Post』は、こうも記している。
「今は練習中に聞こえるのは拍手の音だけだ。今オリンピックを制したリウは、どんな時もメダル候補となっている日本の選手がフリースケーティングのリハーサルで、情熱的なパフォーマンスを終えるたびに拍手喝采をした」
世界を魅了したリウと中井。ここからさらに切磋琢磨していくであろう両者の成長に興味を抱かずにはいられない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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