壮絶な転倒によって深刻なダメージを負ったボン(C)Getty Images あらためて痛めた傷の深さを物語る一枚だ。現地…

壮絶な転倒によって深刻なダメージを負ったボン(C)Getty Images

 あらためて痛めた傷の深さを物語る一枚だ。現地時間2月20日、ミラノ・コルティナ五輪アルペンスキー女子滑降で左ヒザを複雑骨折したリンゼイ・ボン(アメリカ)が5度目の手術を受けた直後のレントゲン写真を公開。小さくない衝撃を生んでいる。

【動画】大量のボルトが足に…ボンが公開した生々しい傷跡

 異例の挑戦だった。五輪開幕の約1週間前に行われたワールドカップで左膝前十字靱帯断裂などの重傷を負っていたボン。それでも「逆境が大きければ大きいほど、私は自分の中にある最高の力を引き出すことができる」と強行出場を決めた41歳は、世間を驚かせた。

 しかし、現実は彼女に無情な結末を迎えさせた。大きな関心を集めた予選でスタートからわずか13秒で踏ん張りがきかずに転倒。旗門に右腕を引っかけて投げ出される形となったボンは、身体を雪面に激しく打ち付けると、自力で立ち上がれずに、ヘリコプターで救急搬送された。

 悲鳴を上げるほどの痛々しい状態となったボンは、すでにアメリカに帰国。イタリア国内で実施した4回に加えて計5度の外科手術を執行。いまだ完全回復には至っておらず、当面は日常生活に戻ることが目標になると見られている。

 そして、この度、自身のインスタグラムを更新したボンは、「手術は無事に終わりました……今回は6時間ちょっとかかりました。痛みがなかなか治まりません」と現況を正直に告白。そして、大量のボルトが埋め込まれた左足のレントゲン写真を添付し、「ご覧の通りたくさん取り付けなければなりませんでした」と記した。

 無論、「術後のトラウマにちょっと苦労していて、まだ退院できてないです」と綴った彼女がここからどう再起していくはいまだ不透明なままだ。フランスのラジオ局『RMC Sport』の取材に応じた整形外科医ベルトラン・ソネリ・コテ博士が、「彼女の今の目標は、何よりもまず、足を残して歩けるようになることだ。ハイレベルなスキー競技に復帰できる段階ではない」と断じるように、片足を切断する可能性もゼロではない。

 そうした中で公開されたスーパーアスリートのレントゲン写真にショックは広まった。英紙『Daily Mail』は「ボンは骨折部分を安定させるために約20本の金属ネジが埋め込んでいる。負傷の恐ろしい状態が明らかになった」と指摘。深刻さを伝えた。

 常人離れした胆力を見せつけ、五輪に挑んだボン。一歩ずつ復活に向かっている彼女のリハビリを静かに見守りたい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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