中井に対して厳しい意見を口にしたプルシェンコ氏(C)Getty Images レジェンドの評価はシビアだった。 現地時間…

中井に対して厳しい意見を口にしたプルシェンコ氏(C)Getty Images

 レジェンドの評価はシビアだった。

 現地時間2月19日に行われたミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート女子フリーでは、日本勢が躍進。坂本花織が銀メダル、中井亜美が銅メダル、そして千葉百音も表彰台まで1.38差の4位と健闘した。

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 金メダルを手にしたアリサ・リウ(米国)を除けば、日本勢により表彰台独占の可能性もあった。それだけ3選手がハイレベルな演技を見せたのは間違いない。とりわけ17歳で初出場を飾った中井は、重圧のかかる最終滑走でありながら「ほとんど緊張はありませんでした」と強心臓ぶりを発揮。トリプルアクセルも華麗に決めて見せ、世界に強烈なインパクトを植え付けた。

 そんな日本のティーンエージャーに対する“皇帝”のジャッジはとことん辛かった。ロシア・メディア『Sport Express』に論評を掲載したフィギュア界のレジェンドであるエフゲニー・プルシェンコ氏は、「日本の選手たちのスケーティングは実に素晴らしいものだった。全体的に見て、息を呑むような場面もあった」と総評。その上で、「私はナカイが優勝すると賭けていた。しかし、その直感は外れた」と率直な意見を展開した。

「あの17歳の日本人少女は、重圧に押しつぶされることはないだろうと私は思っていた。実際、彼女は、序盤に素晴らしいトリプルアクセルを成功させ、良いスタートを切った。だが、あとのジャンプの内容は好きになれない。とくにトリプルジャンプは良くなかった。ループジャンプは短くて小さく、フリップジャンプとルッツジャンプも弱かった」

 傍目で見れば、中井の演技に大きなミスは見られなかった。だからこそ表彰台に立てるだけの評価が下ったのは間違いない。しかし、フリーだけで見れば9位と低迷したのも事実。ゆえに百戦錬磨のレジェンドの眼には各ジャンプの細かな完成度の低さが際立って見え、本来の良さすらも失われていたと映っていた。

 中井に大きな期待を寄せていたプルシェンコ氏は、こうも続けている。

「なにか窮屈な感じがしていた。ショートプログラムでナカイが見せていたリラックスした空気と、自由さ、そしてダイナミズムはハッキリ言って感じられなかった」

 レジェンドから発破をかけられた中井。裏を返せば、初出場でありながらプルシェンコ氏の眼鏡にかかるほどの爪痕を残したとも言える。それだけに、今大会の経験からどこまで飛躍していくかが楽しみである。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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