◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽フリースタイルスキー(21日・リビーニョ・スノーパーク) 【リビーニョ(イタリア)21日=ペ…

◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽フリースタイルスキー(21日・リビーニョ・スノーパーク)

 【リビーニョ(イタリア)21日=ペン・宮下京香】男子スキークロスが行われ、2大会連続出場の古野慧(U―NEXT HD)が4位となった。男女通じて同種目初のメダルは逃したが、日本勢過去最高順位を記録した。

 4人で行われた決勝は、4位からゴール直前の滑りで追い込み、表彰台に迫ったが、3位とはわずか0秒08差、数十センチ及ばなかった。レースを終えると、雪が降りしきる中、悔しさから涙。「悔しいです。最後取り切れなかったのが悔しい」を声を震わせた。

 小学1年から夏は自転車のBMX、冬はアルペンスキーに取り組んだ。BMXでは世界選手権7位入賞の腕前だ。小学4年の時にスキークロスに出合い、高校1年時の15年から海外のレースに参戦。16年から日本代表に入り、21年世界選手権で29位、23年大会9位。初出場した北京五輪は26位だった。W杯はトップ10が過去に2度で24年2月のバクリアニ大会で自己最高8位に入っている。

 ◆古野に聞く

―今の心境は。

「最後、あと一歩のところまできて取れなかったのが悔しい」

―メダル候補ではないが、メダルを狙うと話していた。

「ランキング的にもメダル候補でもなかったと思う。ただ、自分の中でこのコースは得意だなと思ってたし、公式トレーニングや今日の予選を含めてすごくいいタイムでこられてた。メダルというのを強く思ってこられたので、1回戦からうまく勝ち上がれた」

―決勝はスタートで出遅れたか。

「準決勝以降、疲労もすごくあって、僕だけじゃなく他の選手もあったけど、そこが出切れなかったのはあった」

―先行逃げ切りではない中で、粘って追いついた。

「昨日の女子を含めてレース展開を見てて、スタートだけじゃない、いろいろ抜くとこをはあった。後ろでも焦らずいこうとコーチとも話してた。出られなかったのは残念だったけど、意外と冷静に狙えるところを伺いながら滑ることがdけいた。ただ、決勝はそれがちょっと届かなかった」

―3位と0秒08差だった

「2位、3位、4位は接近戦になって、自分も届くかなとも思ったけど、最後本当にちょっと足りなかった。悔しいです」

―北京五輪から成長を示せたか。

「前回大会はスタート直後に転倒して、すごく悔しい結果だった。4年間、自分なりにトレーニングとかいろいろして成長を感じたし、そういった姿を家族、いろんな方に見せられた」

―技術的な成長とは。

「本当に多くのことにトライした。体を大きくしてパワーをつけるのは1つあるし、得意のスタートの部分を技術を向上させてきた。ここ1~2年はスタートは出られるようになったけど、そこから抜かれる展開がすごく多くて、ライン取り、戦術をコーチとも相談してやってきた。あとは単純に1人で滑る速さをつけることができたので、予選とか好タイムでいけたと思う。1つ1つ課題をクリアしながらできた4年間だった」

―兄・哲也コーチが作ったスタート台が生きた。

「スタートの部分が得意としてるところでしたし、1回戦、2回戦はスタートで前に出られたので、そこはすごく生きたと思う」

―兄と2人で作ったのか。

「兄と作ったものもあるし、他のコーチとかいろんな人に助けてもらいながら作ったものがある」

―合うと感じる部分は。

「スタート直後に細かい2連があるけど、自分が得意としてるスタートの形状なので、そこはラッキーだった」

―幼少期のBMXの経験は生きたか。

「このスタートに関してはないけど、全体的にスキークロスとBMXは似ているので、その動きは幼少の頃からBMXをやってたのがすごく生きてる」

―メンタル面。

「今日も緊張はしたけど、緊張をうまくいいパフォーマンスに持って行くように、過度な緊張にならないところは成長を感じた」

―五輪で4位。

「今は悔しさしかない。とはいえ、W杯を含めてベストリザルトになったので、こういった大舞台で結果を出せたのは、悔しさの方が圧倒的に多いけど、誇れることだと思う」

―次の五輪へ。

「あまり先のことは考えてなかったけど、今回、メダルを一番大きな目標にやってきたつもりっだったので…。ただ、4年後にメダルを取れるようにまた頑張りたい」

―2回目の五輪。

「悔しさは今回の方が圧倒的に大きい。4年前と比べると大きく成長できた。自分のキャリアの中ですごくいい経験になった」

―苦い思い出は払拭できたか

「う~ん…。そうですね、スタート直後に転んでしまった経験自体は今回、フラッシュバックすることもなかった。そういった意味では、払拭できたかなと思う」

―観客がいる五輪は。

「すごく力になりました。ただ、スタートのところはあまり観客が見えるところではないので、意外とと集中はできてた。家族を含めて応援に来てくれてたので、すごく力になった」

―大雪が降り、滑らない状況だった

「1本1本、コース状況が変わり、ジャンプが届かなくなったりする難しさはあった。コーチからも情報が入り、うまく調整できた」

―悪天候は追い風になったか。

「状況は全員一緒だったので、あまりどうこうはなかった。自分はスローレースの方が得意なので、ちょっと有利になったかもしれない」

―兄・哲也コーチと作ったスタート台でどれくらい練習したか。

「定期的にやってたわけじゃないけど、スキークロスを本格的に始めた高校生の時からずっとやってた。コースを作ってる時、春が多いけど、一日中やってた」

―兄との練習。

「兄はシーズンを通して着いてるわけではないけど、昔からやってた感じはあるので、情報がズレるようなところもないので、信頼感や心強さはある」