<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):フィギュアスケート>◇女子フリー◇19日(日本時間20日)◇ミラノ・アイススケ…
<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):フィギュアスケート>◇女子フリー◇19日(日本時間20日)◇ミラノ・アイススケートアリーナ
【ミラノ=松本航】今季限りでの現役引退を表明している坂本花織(25=シスメックス)が、2大会連続表彰台となる銀メダルを獲得した。224・90点をマークした。
北京、今大会と2大会連続でつかんだ団体銀メダルと合わせて4個目のメダル。鍵山優真(オリエンタルバイオ/中京大)と並び、フィギュア日本勢最多となった。
基礎点が1・1倍となる演技後半、得点源の3回転フリップに3回転トーループがつけられず単発となった。最終盤の3回転ループにつけるリカバリーもよぎったが「とにかく残りは確実に決めよう」と決意。予定通りの単発にとどめた結果、金メダルのアリサ・リュウ(米国)に1・89点届かなかった。演技後は涙が止まらず「『トーループを跳んでいたら』っていうのは正直ある。終わってからたらればを言っても仕方ないし、やってしまったことはもう取り返せない。『とにかくあとは亜美ちゃんを応援しよう』というので切り替えました」と振り返った。
幼少期から坂本を指導していた中野園子コーチ(73)は「頑張りましたが、ちょっと残念かな。ただ、これで良かったんだろうと。これからの人生で、やっぱり一口残ってますけど、その分、コーチになった時に『頑張ってまたやっていこう』という力を残すという意味では、これはいい位置なんだろうなと思います」と受け止めた。今季限りで現役を引退する坂本は、コーチ転向を決めている。指導者の目線で「『しっかり頑張れ』って言います。そんなにすぐに、偉くなってはダメですから。『一番金メダルを取っても、なんでも一番後ろに並ぶんだよ』って言ってあるので。コーチとしては一番下からやってほしいと思います」と思いを込めた。
◆坂本花織(さかもと・かおり)2000年(平12)4月9日、神戸市生まれ。03年度後期のNHK連続テレビ小説「てるてる家族」に影響を受け、4歳でスケートを始める。17年世界ジュニア選手権3位でシニア転向。1季目から18年平昌五輪代表2枠入りし、個人6位。22年北京五輪で団体銀、個人銅メダル。世界選手権は22年から3連覇。全日本選手権は5連覇中で、18年を含めて優勝6度。今季のSPは「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」、フリーは「愛の讃歌」。ミラノ五輪の日本選手団旗手代行。159センチ。