◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽フィギュアスケート 女子フリー(19日、ミラノ・アイススケートアリーナ) 【ミラノ(イタリア…

◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽フィギュアスケート 女子フリー(19日、ミラノ・アイススケートアリーナ)

 【ミラノ(イタリア)19日=富張萌黄】ショートプログラム(SP)3位から出た世界選手権女王のアリサ・リュウ(米国)が、フリーは1位の150・20点をマークし、合計226・79点で逆転金メダルに輝いた。前回2022年北京五輪は6位、2大会連続出場のリュウは、団体に続く金メダルで今大会2冠に。米国女子の五輪制覇は2002年ソルトレークシティー大会のサラ・ヒューズ以来6大会ぶりで、表彰台は06年トリノ大会のサーシャ・コーエンの銀メダル以来、5大会ぶりとなった。

 冒頭の3回転フリップを降りると、続く3回転ルッツー3回転トーループを決め、一気に流れに乗った。フィニッシュのレベル4となったレイバックスピンを回りきって演技を終えると、大歓声が上がった。

 05年8月8日生まれのリュウは、19年全米選手権で史上最年少の13歳で制覇。6位だった北京五輪後の2022年4月に自身のインスタグラムで現役引退を表明したが24年3月に復帰。25年世界選手権を初制覇し、世界女王として臨んだ2度目の五輪だった。

 演技を終え、取材に応じたリュウは、滑走中の心境に「氷の上で感じていたのは、穏やかで、幸せで、自信に満ちた気持ちでした」と感無量の表情で振り返った。

 試合前は「メダルは必要ない」と語っていたが、改めて「金メダルが必要なわけではありません。私に必要だったのは納得のいく滑りであり、それを成し遂げることができました」と話した。

 リュウは1989年に中国当局が民主化運動を武力弾圧した天安門事件に関わり、中国から亡命した父を持つ。大会前には米在住の一家が中国側の監視を受けた経験も明かしていた。