(19日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック〈五輪〉フィギュアスケート・女子フリー) 演技を終えた坂本花織は少し笑って…
(19日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック〈五輪〉フィギュアスケート・女子フリー)
演技を終えた坂本花織は少し笑ってから、目線を下げた。中野園子コーチに抱きしめられると、涙があふれた。
ショートプログラム(SP)2位で迎えたフリーの演目は「愛の讃歌」。冒頭のダブルアクセル(2回転半)を皮切りに、スピードに乗って、ジャンプを次々に着氷した。
悔やまれるのは5本目のジャンプだ。
フリップ―トーループの連続3回転を予定していたが、3回転フリップの単独ジャンプに。前半にも同じジャンプを跳んでいたため、基礎点が減点された。
直前に好演技を見せてトップに立っていたアリサ・リュウ(米)を抜くことはできず。キス・アンド・クライで点数を確認すると、何度かうなずいた。最終滑走の中井亜美を上回り、銀メダルが決まると、涙を流した。
17日のSPではトップを17歳の中井亜美に譲った。
「日本(の将来)は安泰。追いかける立場でいさせてくれて亜美ちゃんに感謝です」
後輩の活躍を喜びつつ、もちろん1位を狙っていた。しかし、ジャンプの一つのミスが響いた。リュウとの合計点の差は1.89点。悲願の金メダルに、わずかに届かなかった。
それでも、2022年の北京五輪の銅メダルを超える結果だ。今季限りでの現役引退を表明している25歳。3度目にして、最後の五輪で、確かな力を示した。
競技終了後、「力を最後まで100%出し切れなかったのがすごく悔しいんですけど、これだけ悔しい思いをしても銀メダルをとれた。すごく、今までの頑張りが実ったのかなと思った」と話した。
今大会を「団体からすごく充実した五輪期間をすごせて、いろんなカテゴリーから、すごくたくさんのエネルギーをもらって、最後はこうして自分自身、締めることができたので、やりがいしかなかった五輪だった」と振り返った。