採点を知り、コーチと笑顔でハグをするグレン(C)Getty Images 涙にくれたショートプログラムから中2日。アメリ…

採点を知り、コーチと笑顔でハグをするグレン(C)Getty Images
涙にくれたショートプログラムから中2日。アメリカのスタースケーターは、完璧なカムバックを果たした。
現地時間2月19日、ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート女子フリーで、アンバー・グレン(米国)が自己ベストとなる147.52点を記録。魂のこもった会心のパフォーマンスを披露し、13位と衝撃の低迷を喫した17日のショートプログラム(SP)から挽回した。
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メダル候補と目されながらSPでは、ことごとく精彩を欠いた。トリプルアクセルも決めながら、ミスも重なり13位と出遅れたグレンは、大粒の涙を見せ動揺した姿を隠せず。その表情は小さくない話題を呼んだ。
24年GPファイナル覇者である実力者は、折れたまま終わらなかった。「自分らしさを忘れたくなかった」と気持ちを切り替えて迎えたフリーでは、トリプルアクセルなど高難度のジャンプを矢継ぎ早に決め、持ち味のダイナミックなスケーティングを披露。フィニッシュで力強くガッツポーズを見せると、場内は拍手喝采。観衆の視線をくぎ付けにした。
キス・アンド・クライでコーチとともに笑顔を見せ、やりきった表情を浮かべたグレイは、米中継局『NBC Sports』のフラッシュインタビューで「自分の本当の姿でそれをやり遂げ、自分が信じるものを貫きたかった。たとえそれが険しい道のりだったとしても、私は楽しみたかった」とコメント。厳しい状況をポジティブに捉え、挑んでいた自身の心境を明らかにした。
グレイの“復活”は、全米で大反響を呼んでいる。米紙『New York Post』は「演技後に彼女が見せた喜びに満ちた抱擁と驚きの表情は、壊滅的な状況とは対照的だった」と絶賛。また、『NBC Sports』も「ミスと呼べるものは、最後のトリプルループで手を着いたと見えるたった一つだけ。それ以外はほぼ完璧だった。彼女は驚異的な高さまで達したトリプルアクセルで華麗な滑り出しを見せつけ、まさに圧倒的な滑りを見せた」と強調した。
世界が騒然となった転落劇から一転。26歳の名手が見せた“魂のダンス”は全米、いや世界の心を震わせた。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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