◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽フィギュアスケート 女子フリー(19日、ミラノ・アイススケートアリーナ) 【ミラノ(イタリア…
◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽フィギュアスケート 女子フリー(19日、ミラノ・アイススケートアリーナ)
【ミラノ(イタリア)19日=大谷翔太】3大会連続出場でショートプログラム(SP)2位から出た坂本花織(シスメックス)が、147・67点、合計224・90点で銀メダルを獲得した。2022年北京五輪の銅メダルに続く2大会連続、そして団体との連続複数メダルは、日本女子初の快挙。現役引退を表明し臨んだ最後の五輪で、女子のエースが日本フィギュア界に歴史を刻んだ。SP首位の中井亜美(TOKIOインカラミ)が140・45点、合計219・16点で銅メダルを獲得、日本女子はフィギュアスケートで初のダブル表彰台となった。
3回目の五輪をフルパワーで駆け抜け、メダルで締めた。坂本は今大会、6日の団体SPから計4度出場。シングルでは前例のない挑戦だったが、団体ではSP、フリーともに1位を獲得して日本の2大会連続銀メダル獲得に貢献した。自身の競技日を問わず、積極的に応援席に足を運んで声もからした。ペアで日本初の金メダルを獲得した三浦璃来、木原龍一(木下グループ)組が「かおちゃんがいなかったら、チーム・ジャパンは成り立たない」と言うほど。チームの絆は、北京五輪の計4個を超えるメダル数で実を結んだ。
昨年6月、突如今季限りでの現役引退を表明。「中途半端に2年、3年とやるより、いい区切り。次(30年五輪)を目指すとしたら29歳なので、不可能」と引き際を決めた。ミラノ五輪に向け「団体、個人で銀メダル以上」を掲げてトレーニング。シスメックスの新専用リンクが同月にオープンし、練習時間はそれまでの2~3倍に。中野園子コーチと二人三脚で、ラストシーズンの歩みを進めてきた。
「これが自分、という滑りを見せたい」と挑んだ最後のオリンピック。小学生の頃、鈴木明子さんに憧れ思いを込めた「愛の讃歌」で舞った。17歳で初めて出場したのが18年平昌五輪。25歳となり、8年前の自身とおなじ17歳でデビューした中井亜美(TOKIOインカラミ)、そして20歳の千葉百音(木下グループ)に背中を見せた。日本女子のエースが、有終の美を飾った。
◆坂本 花織(さかもと・かおり)2000年4月9日、神戸市生まれ。25歳。3歳でNHK連続テレビ小説の「てるてる家族」を見て憧れ、4歳で競技開始。17~18年シーズンにシニア転向。18年四大陸選手権優勝。全日本選手権は25年に5連覇。世界選手権は22~24年に3連覇。26年ミラノ・コルティナ五輪は日本女子で史上初めて3大会連続五輪出場。159センチ。