<We love baseball>西武の2軍キャンプ地の高知・春野で「1994年以来」の再会劇があった。5日、山村学園…

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西武の2軍キャンプ地の高知・春野で「1994年以来」の再会劇があった。5日、山村学園(埼玉)の岡野泰崇監督(49)が球場を訪れた。教え子のドラフト5位、横田蒼和内野手(18)の様子を見るために。そして球団関係者にあいさつするために。

立大OBの岡野監督は「聞いて下さい。実はすごいことがあるんです」とうれしそうに言い、続けた。

「私、実は高校3年の時に慶応義塾大学の勉強会、いわゆるセレクションに行ったんです。茨城のいなかから常磐線でバットかついで上京してきて、慶応の最寄りの日吉駅に着いたんです。ここからどうやってグラウンドに行けばいいのか、アタフタしてたんです。そこでバッと顔を上げて、目が合った制服姿の少年がいたんですよ。それが実は、なんと…」

目が合った国学院栃木高校の彼と意気投合し、グラウンドまで歩いた。32年後の、西武小関竜也ファーム監督(49)である。

「いろんな会話したんですよ。(日吉駅を走る)東横線って急行もあるじゃないか。僕ら、栃木と茨城で都会のことなんて分からなくて。『急行って特急券払うの? 乗っちゃダメなんじゃない?』とか」

新設間もないAO入試はともに不合格に。でも「小関君」は不合格のしばらく後に西武にドラフト2位で指名された。「いや、すごい人だったんだなと」と岡野少年は目を丸くした。

夢を描いて青春のひと時をともにした2人が、カテゴリーは違えど野球の監督として再会-。小関監督は「俺、覚えてないんだよ」と笑いながら、この巡り合いに「すごいよね。縁だよね」と心底うれしそうだった。【金子真仁】