<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):フィギュアスケート>◇19日(日本時間20日)◇女子フリー◇ミラノ・アイススケ…
<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):フィギュアスケート>◇19日(日本時間20日)◇女子フリー◇ミラノ・アイススケートアリーナ
【ミラノ=木下淳】個人の中立選手(AIN)としてロシアから出場しているアデリア・ペトロシャン(18)が、本番前最後の公式練習で4回転トーループ(4T)に挑んだ。3回転ジャンプで体を温めた後、大技へ。2回、失敗した後の3本目で着氷し、曲かけに入った。
事前に提出する演技構成予定に4Tはなかったが、女子はフリーで4回転が解禁されるため、本番では投入するとみられる。その中で、やはり跳んできた。冒頭の4回転-2回転トーループを決めた。2本目も4回転トーループ。こちらは転倒したが、逆転の金メダルへ2本にトライするようだ。
曲かけが終わった後も4回転-2回転トーループを成功させており、試合で2本をそろえられるかが鍵となる。負傷明けといい、ショートプログラム(SP)ではトリプルアクセル(3回転半)を封印したが、フリーでは4回転2本の大ばくちを打つ。
ロシアの2大レジェンドも後押しする。ともに五輪王者のアレクセイ・ヤグディンと「皇帝」エフゲニー・プルシェンコの両氏だ。
ヤグディンは「アデリアはSP5位で最強のグループに入った。フリーは状況が変わり、上位陣を攻めることができる。しかし私の考えでは、ウルトラな技がなければ逆転は事実上不可能だ。4Tが2回は必要。男子の試合を思い出すと確かに何が起こるか分からないけど、少なくとも4回転が1本ないと競争することが非常に難しい」と同国スポルト24に語った。
プルシェンコもスポルト・エクスプレスの評論に「4回転ジャンプは必須」とつづった。
「重要なのは、フリーで4Tを何回、跳べるかだ。絶対に避けられない。金メダルを争うには、理想的には2回、跳ぶ必要がある」と記している。
ペトロシャンはSPで3本のジャンプをそろえて72・89点を記録し、首位の中井亜美(17=TOKIOインカラミ)まで5・82点、メダル圏内3位のアリサ・リュウ(米国)まで3・70点差だ。
ドーピング問題が疑われた「鉄の女」エテリ・トゥトベリゼ氏も、練習だけは接近が許されており、見守った。日米決戦の中で、不気味な存在感を漂わせている。