◆プロボクシング ▽ウエルター級(66・6キロ以下)8回戦 〇佐々木尽(2回TKO)マーロン・パニアモーガン●(19日、…
◆プロボクシング ▽ウエルター級(66・6キロ以下)8回戦 〇佐々木尽(2回TKO)マーロン・パニアモーガン●(19日、東京・後楽園ホール)
プロボクシングの前WBOアジアパシフィック&東洋太平洋ウエルター級王者の佐々木尽(24)=八王子中屋=が、マーロン・パニアモーガン(31)=フィリピン=を2回1分21秒TKOで下し、昨年6月のWBO世界ウエルター級タイトルマッチで王者ブライアン・ノーマン(米国)に5回KO負けして以来8か月ぶりの再起戦を勝利で飾った。試合後、東洋太平洋同級王者・田中空(24)=大橋=がリングに上がり、次戦での対戦を誓い合った。
佐々木は試合開始から左右フックの強打で圧倒すると、1回中盤からは「新たに練習してきた」という左ジャブ、ワンツーを披露。2回、左右フックの連打で反撃に出た派ニアモーガンに対し、完璧なタイミングで左フック一閃。パニアモーガンは後頭部からキャンバスに倒れ、レフェリーが試合をストップした。
豪快なKO勝利を飾った佐々木はリング上でマイクを手に「(世界は)無理無理と言われている中、自分は行けるんだという気持ちでいる。そんな僕の夢を応援していただいてうれしい。みなさん一緒に、世界に行きましょう」と観客席に呼びかけ、「待ってろ、世界!」と決めぜりふを叫んだ。
その後、リングサイド最前列にいた田中をリング上に呼び、がっちり握手を交わした。
佐々木「田中選手は僕からしたら越えなきゃいけないライバルなんで、大きい舞台で戦わせていただけたらうれしいです」
田中「もし自分でよければ試合をしていただきたいと思います。よろしくお願いします」
佐々木「待ってろ田中空、っていう感じです」
2人のやり取りを見て、大橋ジムの大橋秀行会長(60)も「大きい会場で。期待してください」と明言。5月に井上尚弥(大橋)と中谷潤人(M・T)の対戦が計画されている東京ドーム興行で対戦が実現する見通しだ。
田中は佐々木の再起戦を見て「さすがです。スピードも速いし、当て勘がすごい。やってみないとどうなるか分からない。家に帰ってお父さん(強士トレーナー)と話し合って対策しようと思う」と話した。
佐々木は試合後の控室で「本当はもっとジャブを使った動きを見せたかったが、とりあえず倒せて良かった。何より今日の入場がすごかったですよね。お客さんの盛り上がりや熱い応援が嬉しくて、気持ちよかったです。感謝しかありません」と再起戦勝利を喜んだ。
田中戦へ向け、さっそく明日(20日)には米ラスベガスへ向かい、約1か月の合宿を敢行する。「自分自身を全て上げていかないといけない」と攻撃的なジャブ、フェイントとしてのジャブ、ディフェンスなどあらゆる技術に磨きをかけるつもりだ。
失神KO負けから8か月。「自分らしい戦いで倒せたので、リスタートが切れたんじゃないかと思います」と完全復活を宣言。「次は大きな会場で注目されると思いますが、ド派手にいきたいですね。判定はダメでしょ、って感じで。しっかりアピールしたいです」。田中とのウエルター級日本人最強対決を制し、再び日本人初の世界同級王者の夢へと突き進む。
戦績は佐々木が20勝(18KO)2敗1分け、パニアモーガンが13勝(6KO)5敗1分け、田中が5戦全勝(5KO)。