覚悟を決め、異例のフォーム修正を決断した。巨人の沖縄・那覇キャンプ。右腕をやや下げ、ネットに投げ込む戸郷翔征投手(25)…
覚悟を決め、異例のフォーム修正を決断した。巨人の沖縄・那覇キャンプ。右腕をやや下げ、ネットに投げ込む戸郷翔征投手(25)の姿があった。
重ねた球数は200球以上。すでに実戦が始まっているキャンプ中盤としては、異例の光景だった。「このままシーズンを迎えるより、思い切って変えてみよう」とリリースポイントの修正を決意していた。
今季初の実戦形式となった14日のライブBPでは、打者10人を相手に2安打3四球。不本意な結果に終わった。昔の投球フォームを見直すと、今よりもリリースの位置が低かった。近年はデータを意識しすぎるあまり、リリースポイントが高くなり「良さが消えていた」と戸郷。「結果が出ている時は気づかなかった」と修正できずにいた。
このままではいけない。「人それぞれのフォームがある。僕のフォームは僕にしかできない」と決断した。プロ20年目を迎えた田中将からも「気持ちいいところで(腕が)振れたら一番」と背中を押された。過去のフォームを身体に思い出させるため、大胆なアプローチに踏み切った。
ネットスローを終えると、ブルペンでフォームを確認。見守った内海投手コーチは「(腕が)むちのようにバチンというようになった。僕が(最初に)見た変化球よりも、間違いなく良かった」とうなずき、変化の兆しを認めた。
22年から3年連続12勝を挙げ、主戦として期待された昨季は8勝止まり。5年ぶりに規定投球回到達を逃した。悔しさを糧に「1日いいというのは当たり前なので、根気強くやっていかないと身につかない」と仕上がるまで、意識づけを徹底する。右腕は、27日に予定される韓国・ハンファ戦に向け、慎重に調整を進めていく。エース復活へ、原点を取り戻す。【北村健龍】