【ミラノ=木下淳】2026年ミラノ・コルティナオリンピック(五輪)のフィギュアスケート競技を締めくくる最終種目、女子フリ…
【ミラノ=木下淳】2026年ミラノ・コルティナオリンピック(五輪)のフィギュアスケート競技を締めくくる最終種目、女子フリーは日本時間の20日午前3時(当地19日午後7時)から始まる。五輪女子初、日本勢としては「日の丸飛行隊」以来54年ぶりとなる金銀銅のメダル独占や、日本フィギュア史上最年少、女子最年長の金メダルなど懸かる記録が多数ある。
17日(日本時間18日)のショートプログラム(SP)を終え、初出場17歳の中井亜美(TOKIOインカラミ)が78・71点で首位。今季限りの現役引退を表明しており、五輪ラスト演技となる坂本花織(25=シスメックス)が1・48点差の2位で追う。4位の千葉百音(20=木下グループ)もトップと4・71点差、メダル圏内の3位とは2・59点差につけている。
「実現すれば新記録」の候補一覧は、次の通り。
<1>表彰台独占 五輪女子では史上初となる。男子は過去2回あり、1908年ロンドン大会のウルリッヒ・サルコーらスウェーデン勢、56年コルティナダンペッツォ五輪のヘイス・アラン・ジェンキンスら米国勢が達成した。五輪フィギュア界では70年ぶりとなる。
日本勢としては72年札幌五輪のノルディックスキー・ジャンプ70メートル級(現ノーマルヒル)以来54年ぶり2度目。「日の丸飛行隊」として国民的人気になった笠谷幸生が金、金野昭次が銀、青地清二が銅メダルだった。
<2>複数 表彰台独占なら当然。2人でも日本女子初となる。男子は18年平昌大会で羽生結弦が金、宇野昌磨が銀で初の1大会複数を達成。22年北京大会は鍵山優真が銀、宇野が銅。今大会は鍵山が銀、佐藤駿が銅と3大会連続で成し遂げている。
<3>最年少 日本女子の金メダル獲得は、同じイタリアのトリノで行われた06年大会の荒川静香以来20年ぶり2人目。当時24歳だったため、17歳の中井と20歳の千葉が優勝すれば最年少となる。中井は、14年ソチ大会男子の羽生結弦が持つ日本最年少19歳の更新も資格がある。ミラノにも羽生や浅田真央の著書を持ち込むなど尊敬している。
また中井は、銀か銅のメダル獲得でも「憧れの存在」10年バンクーバー大会で銀の浅田(当時19)の女子記録を塗り替える。前回22年の北京大会男子で銀を獲得した鍵山の日本最年少18歳も抜く。
中井はさらに、前日18日にスノーボード女子スロープスタイル決勝を制した深田茉莉(ヤマゼン)の「冬季五輪の日本女子最年少」19歳の金メダルも1日で更新する可能性がある。
<4>最年長 25歳の坂本が頂点に立てば、荒川、今大会でペア「りくりゅう」の三浦璃来がつかんだ女子の24歳を上回る。男子はペアの木原龍一が33歳に大幅更新した。
<5>最多 日本全体の金メダル数は現在、自国開催だった98年長野五輪の5個に並ぶ。3人の誰かが最高の輝きに包まれれば、新記録樹立となる。
日本フィギュア勢としても現在の4個は歴代最多タイ。団体(銀)男子(銀、銅)ペア(金)で、前回22年北京大会の団体(銀)男子(銀、銅)女子(銅=坂本)に並んだ。あと1つのメダルで新たな扉が開く。