「ボクシング・8回戦」(19日、後楽園ホール) 元WBOアジアパシフィック&東洋太平洋ウエルター級王者の佐々木尽(24…

 「ボクシング・8回戦」(19日、後楽園ホール)

 元WBOアジアパシフィック&東洋太平洋ウエルター級王者の佐々木尽(24)=八王子中屋=が8カ月ぶりの再起戦に臨み、マーロン・パニアモーガン(31)=フィリピン=に2回1分21秒TKO勝ちした。試合後には、東洋太平洋同級王者の田中空(25)=大橋=をリングに呼び込み、対戦を公開要求。次戦での激突が決定的となった。

 佐々木は昨年6月、WBO世界同級王者だったブライアン・ノーマン(米国)と対戦。世界の層が厚い同階級で日本勢初戴冠を目指して初挑戦したが、最後は大の字になって失神し、5回KO負けで壮絶に散った。約3カ月間の休養を挟んで再起し「絶望してない。世界王者になるまで磨き続ける」と意欲を示していた。

 再起戦を前に、これまでは得意としていなかったジャブやストレートを練習してきたと明かしていたが、ゴングと同時に前に出てきた相手に「自分もガードを固めて接近戦の勝負になった。あれはあれで得意なので」と、従来のスタイルで応戦。2回、相手の連打をガードした後、会心の左フックが相手の顔面にヒットし、一発でダウンを奪った。レフェリーストップで鮮やかに勝利し、大きく沸いた観客に向けて「(世界は)無理無理って言われている中、自分はいけるという気持ちで毎日戦っています。皆さんで一緒に世界に行きましょう。待ってろ、世界!」と再びお決まりのフレーズを叫んだ。

 さらにリングサイドの田中をサプライズで呼び込み、リング上でツーショットが実現。「僕からしたら超えなきゃいけない最強の日本のライバルなので、大きい舞台で戦わせていただけたらうれしい」と公開で直訴すると、田中からも「自分でよければ試合をさせていただきたい」と二つ返事をもらい、「待ってろ、田中空!」と声を弾ませた。

 ウエルター級の国内頂上決戦について、大橋ジムの大橋秀行会長(60)は「大きい会場で、いい順番で(やりたい)。期待してください」と、ビッグマッチ興行での実現を示唆。世界再挑戦を見据える不屈の24歳は「次が勝負ですね。大切。田中空選手はめっちゃ強いので、挑戦者の気分」と気を引き締めた。八王子中屋ジムの中屋一生会長も「フェザー級以上は(国内の)全員とやって(勝って)からじゃないと(世界に)いけないと思っている」と、国内頂上決戦の意義を強調した。