ミラノ・コルティナ五輪フリースタイルスキー女子中国代表で銀メダル2個を獲得した谷愛凌(米国名アイリーン・グー=22)が、…

ミラノ・コルティナ五輪フリースタイルスキー女子中国代表で銀メダル2個を獲得した谷愛凌(米国名アイリーン・グー=22)が、出身地である米国代表としての出場を辞退したことで脅迫や暴行を受けたと主張して波紋を広げている。

父が米国人で母が中国人の谷は、母親の母国を代表して出場した2022年の北京冬季五輪で金メダル2個と銀メダル1個を獲得し、中国の英雄として一躍脚光を浴びた。モデルとしても活躍し、いまでは米経済誌フォーブスによると昨年の年収は2300万ドルを超える世界で最も稼ぐ女性アスリートの一人となった。

米カリフォルニア州サンフランシスコ生まれで、2022年からスタンフォード大学に在籍している谷は、中国代表として国際大会に出場することを選んだことで激しいバッシングを受けと告白。「キャンパス内の路上で暴行を受けて警察が呼ばれた。殺害予告も受けた。寮に強盗が入ったこともある」と、米スポーツ専門サイトのジ・アスレチックに語った。

暴行を受けた時期など詳細は不明だが、多くのアメリカ人が自身の決断に対して不忠だと怒りを露わにしたと話し、「22歳にして脅迫、悪意のある言葉、ネット上でのヘイト、身体的攻撃など、誰も経験すべきではないことを経験してきた。あげればきりがない」とこの4年間を振り返った。

英デイリー・メール紙は、スタンフォード大学は「最優先事項はコミュニティのすべてのメンバーの安全と幸福です」「キャンパス内のすべての人にとって安全で安心な環境作りに尽力している」とコメントを出したものの、谷の主張について直接的な言及はなかったと伝えている。

谷を巡っては、バンス米副大統領も「米国で育ち、教育制度や自由、権利の恩恵を受けた選手は米国のために競技すべきだ」だと述べて批判したことがメディアを賑わせたばかりだった。(千歳香奈子)