ミラノ・コルティナ五輪のスノーボード競技は、18日の男女スロープスタイルで全種目の実施を終えた。日本代表は7日の男子ビ…
ミラノ・コルティナ五輪のスノーボード競技は、18日の男女スロープスタイルで全種目の実施を終えた。日本代表は7日の男子ビッグエア(BA)で木村葵来(きら、ムラサキスポーツ)が今大会日本勢初となる金メダルと木俣椋真(ヤマゼン)の銀に始まり、最終日のスロープスタイル(SS)では男子の長谷川帝勝(TOKIOインカラミ)が銀、女子の深田茉莉(ヤマゼン)が冬季五輪日本勢女子最年少の金、BA金メダリストの村瀬心椛(TOKIOインカラミ)が銅メダルを獲得し、同競技合計で過去最多9個のメダルラッシュを締めた。
丸刈りが印象に残る木村は、人気アニメ「機動戦士ガンダムSEED」の主人公キラ・ヤマトが名前の由来。決勝3本目で90・50点をマークして逆転金メダルをつかみ「有言実行っていう感じ。(メダルは)重たいです」と喜んだ。木村に逆転を許した木俣は「上に日本人がいるって正直悔しいですけど。葵来もうまかったし、おめでとうございますっていう感じです。あざまーす」と応援してくれた人たちへの感謝を口にした。
木村の金メダルに刺激されたのが、村瀬だった。「葵来の金メダルを触ったから、これ私も絶対に取りたい」と気合を入れ、BAでは木村と同じく最終3回目の試技で大技を決め逆転。2冠に挑戦したSSでは手応え抜群だったものの得点は伸びず銅メダル。悔しがったが「日本に帰る時は笑顔で楽しんで帰ります」と心境をSNSにつづっている。
8日のパラレル大回転で女子のメダル候補と目されていた三木つばき(浜松いわた信用金庫)が、準決勝で地元イタリアの選手にわずか0秒02差で敗退。14年ソチ五輪銀メダルで7大会連続出場の42歳・竹内智香(広島ガス)は予選敗退。「本当におなかいっぱい」と現役生活に別れを告げた。男子の斯波正樹(TAKAMIYA)は、ワックスの不正があったとして失格に。後日、SNSで通常と異なるワックスがけの工程だったこと、自主的な再検査で陰性だったこと、不正の意図はなかったことなどを赤裸々につづり「今はまだ、この現実をうまく言葉にすることはできません。『この経験があってよかった』そう言える日が来ると、信じています」と戸惑いを吐露した。
ハーフパイプ勢は3つのメダルを手にした。女子は小野光希(バートン)は1回目で85・00点をマークし“逃げ切り”で銅メダル。前回北京大会9位からの成長を結果で示し「これまでの4年間の積み重ねてきたことが報われて、それがぎゅっと詰まったもので、本当に重みを感じています」とかみしめた。
男子は戸塚優斗(ヨネックス)が超大技「トリプルコーク1440」(斜め軸に縦3回転、横4回転)を2連続で決める強気構成に変更し金メダルに輝いた。願いを込めて2本の指の爪に金色のネイルをほどこし「合っているんじゃないですかね。メダルと」と、涙から笑顔に変わった。
19歳の山田琉聖(JWSC)は、高回転技を使わず独創性で勝負し、平野流佳(るか、INPEX)を1点差でかわして銅メダルを獲得した。「自分のルーチンを貫いて、3番になれたことは純粋にうれしい」と喜んだ。
2連覇を目指した平野歩夢(TOKIOインカラミ)は1月に骨盤など複数箇所を骨折しながら出場し7位に終わった。試合後にSNSでは「最後はもう人間をやめてました」「改めて命ありきだなと」と壮絶な覚悟で臨んでいたことを明かした。