26年ミラノ・コルティナオリンピック(五輪)のフィギュアスケート女子は、17日(日本時間18日)のショートプログラム(S…
26年ミラノ・コルティナオリンピック(五輪)のフィギュアスケート女子は、17日(日本時間18日)のショートプログラム(SP)を終え、初出場の17歳、中井亜美(TOKIOインカラミ)が78・71点で首位に立った。
ただ、19日(同20日)のフリーでは、他の選手も逆転可能な位置につけている。
9人がSP70点超えのハイレベルな戦いで、最終組6人が、6・94点差以内にひしめく大混戦。今季限りでの現役引退を表明している坂本花織(シスメックス)が1・48点差の2位、今季のグランプリ(GP)ファイナル覇者アリサ・リュウ(米国)は2・12点差の3位でトップを追う。
フリーの演技時間はSPの2分40秒(±10秒)から4分(±10秒)と長くなり、ジャンプはSPの3本から7本に増える。プログラムの構成要素を評価する技術点(TES)と、スケーティング技術や表現力、構成力を評価する演技構成点(PCS)のバランスが、より重要になると言える。
中井はSPで五輪史上最年少で決めた武器のトリプルアクセル(3回転半)をフリーにも組み込む。1本で基礎点8・00点の大技で、成功すれば大きく金メダルへ近づく。PCSは他の上位勢に比べるとやや劣るため、いかにマイナス評価になる回転不足をとられず、全ての要素で出来栄え点(GOE)を積み上げていけるかが重要。自己ベスト149・08点は、今季の世界2位の得点となる。
SP2位の坂本は、大技はないものの全ての技術が一級品。ジャンプやスピン、ステップシークエンスで高いGOEを引き出し、PCSでも世界トップの高評価を受けている。自己ベストは155・77点。ノーミスの演技ができれば、頂点は十分射程圏内だ。3位リュウ、4位千葉百音(木下グループ)も、坂本と同様に演技全体の安定感で得点を伸ばすタイプ。基礎点が1・1倍になる後半のジャンプで、いかにミスなくポイントを稼げるかも鍵となりそうだ。
台風の目になりそうなのが、個人の中立選手(AIN)として出場している18歳のペトロシャン。ロシア選手権3連覇女王で、高難度の4回転を操る。フリーにも基礎点9・50点の4回転トーループを組み込む予定で、複数本決めれば大逆転も可能か。SPでは全29人で中井とただ2人だけ、軽微な回転不足やレベルの取りこぼしもないパーフェクト演技を披露した。低いPCSを補うTESを記録できるかは未知数だが、不気味な存在だ。
運命の女子フリーは19日午後7時(日本時間20日午前3時)開始。【勝部晃多】
◆主な滑走順
〈17〉イザボー・レビト(米国、SP8位=70・84点)※午後9時44分(同5時44分)
〈18〉ルナ・ヘンドリックス(ベルギー、SP7位=70・93点)※午後9時52分(同5時52分)
〈19〉アナスタシア・グバノワ(ジョージア、SP6位=71・77点)※午後10時8分(同6時8分)
〈20〉アデリア・ペトロシャン(AIN、SP5位=72・89点)※午後10時16分(同6時16分)
〈21〉千葉百音(木下グループ、SP4位=74・00点)※午後10時24分(同6時24分)
〈22〉アリサ・リュウ(米国、SP3位=76・59点)※午後10時32分(同6時32分)
〈23〉坂本花織(シスメックス、SP2位=77・23点)※午後10時40分(同6時40分)
〈24〉中井亜美(TOKIOインカラミ、SP1位=78・71点)※午後10時48分(同6時48分)