ミラノ・コルティナ五輪のスキージャンプで、高梨沙羅(29=クラレ)が混合団体銅メダルを獲得した。4年前の北京五輪でスーツ…

ミラノ・コルティナ五輪のスキージャンプで、高梨沙羅(29=クラレ)が混合団体銅メダルを獲得した。4年前の北京五輪でスーツ規定違反に泣いた悪夢を払拭。4度目の五輪で、ついにリベンジを果たした。

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混合団体で4年越しのリベンジ達成
2月10日(日本時間11日)、プレダッツォ・ジャンプ競技場で行われた混合団体で、日本は合計1034.0点で銅メダルを獲得した。丸山希、小林陵侑、高梨、二階堂蓮の布陣で臨んだ。
高梨は3番手を任され、1回目に96.5メートル、2回目も97メートルを飛んだ。各国の女子エース格がそろう中、安定した得点で役割を十二分に果たした。4位のドイツとの差はわずか1.2ポイント。僅差の激戦を制しての銅メダル獲得だった。2022年北京五輪の混合団体では1番手でスーツ規定違反により失格。チームは4位に終わり、高梨は引退も考えるほど自分を責め続けた。ファンからの温かいメッセージに背中を押され、もう一度立ち上がると決心。ついに雪辱を果たした。

個人戦は13位と16位 メダル届かず
個人ノーマルヒルは13位。2月15日(日本時間16日)の個人ラージヒルは16位にとどまり、2大会ぶりとなる個人メダルは届かなかった。

ラージヒルは今大会から女子で初めて実施された。1回目は厳しい追い風条件の中で飛距離を伸ばせず114メートルで17位と出遅れた。2回目は127.5メートルまで飛距離を伸ばしたものの、順位を上げることはできなかった。2018年平昌五輪で銅メダルを獲得して以来、個人種目でのメダルは遠ざかっている。それでも混合団体で銅メダルをつかみ、4度目の五輪で新たな歴史を刻んだ。

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感謝の涙で4度目の五輪を締めくくる
競技を終えた高梨の頰を涙が伝った。16位にとどまった悔しさが理由ではない。あふれてきたのは、支えてくれた周囲への感謝の気持ちだった。
北京五輪の失格後は自分を責め続けた。競技を続けることが許されないとすら感じたという。それでも仲間やファンの存在があったからこそ立ち直れた。混合団体では「自分の力以上のものが乗っかっているような感覚で飛べた」と振り返る。

女子ジャンプの第一人者として歩んできた高梨。ワールドカップで男女通じて最多の通算63勝を誇るレジェンドだ。今後については「気持ちの整理をしてから」と話すにとどめた。「次の五輪のイメージは全く湧いていない」としながらも、「まだ頑張り続けたい。飛ぶことで何かを与えられる存在になりたい」と前を向いた。