ジャマイカのボブスレーチームは今大会でも注目を集めている(C)Getty Images 世界中からトップアスリートが集い…

ジャマイカのボブスレーチームは今大会でも注目を集めている(C)Getty Images

 世界中からトップアスリートが集い、さまざまなドラマが生まれているミラノ・コルティナ五輪。大会も中盤戦を迎えている中、現地時間2月16日からは男子のボブスレー種目がスタート。1980年代よりオリンピックのボブスレーで話題となってきたジャマイカ代表チームは今大会も出場しており、2人乗り、4人乗りそれぞれにエントリーしている。

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 16日に1・2回戦が行われた2人乗りでは、シェーン・ピッター、ジュニオル・ハリスのコンビが出場し、26組中23位につけている。そして同日には、イタリアスポーツサイト『OAsport』がジャマイカボブスレーチームの歴史を辿る特集記事を掲載した。

「もはやジャマイカの伝説的なボブチーム抜きに冬季五輪は語れない。カリブ海の国であるジャマイカにとって、雪や氷の競技で大きな勝算があるわけではないが、史上最強のスプリンター、ウサイン・ボルトを生んだ国は、この氷上の滑走競技と深い関わりを築いてきた」

 記事内ではジャマイカチームと冬季五輪との関係をその様に記しており、さらに、ボブスレーでの五輪出場を目指したきっかけについても言及。1980年代でのエピソードとして、「在ジャマイカ米国大使館の商務担当だったジョージ・フィッチは、手押しのカートレースを目にしたことがきっかけで着想を得た。その動きはボブ競技のスタート時の押し出しとそう遠くないのではないか――ならば本当に挑戦してみてはどうか、と」などと回想する。

 その発想は当初、「冗談に受け取られた」としながらも、ジャマイカチームは1988年カルガリー大会での五輪初出場にまで漕ぎつける。同メディアは、「2人乗りは目立たない結果に終わったが、4人乗りは歴史を刻んだ。3回目の滑走でカナダのコース上で転倒。しかし選手たちはソリを起こし、自ら押してフィニッシュラインまで運んだ」とレースの様子を説明。さらに、「その映像は世界中を駆け巡り、ディズニー映画『クール・ランニング(イタリア題:Quattro sotto zero)』として映画化され、世界的ヒットとなった」と綴っている。

 また、その後もジャマイカチームが冬季五輪の舞台に立ち続けてきているとして、「(前回まで)さらに8度の出場を果たし、広告出演(有名なのはフィアットのCM)なども経て、ロマンあふれる物語を紡いできた」と奮闘ぶりを評している。

 今大会ではここから、17日の2人乗り3・4回戦を戦った後、最終盤となる21日からの4人乗りに臨む。同メディアも、「あの歴史的な出来事から38年。週末は4人乗りボブに大きな注目が集まる」などと期待を膨らませている。

 ジャマイカボブスレーチームにとって、今回は初出場から数え10度目の冬季五輪。冬の舞台で存在感を放つその雄姿に、世界中からの視線が注がれている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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