2026年シーズンWRC第2戦スウェーデンは、2月15日(日)に最終日の3SSを走行し、トヨタのエルフィン・エバンスが今…
2026年シーズンWRC第2戦スウェーデンは、2月15日(日)に最終日の3SSを走行し、トヨタのエルフィン・エバンスが今シーズン初勝利を飾った。2位には勝田貴元、3位にサミ・パヤリが入り、トヨタは開幕戦モンテカルロに続いて表彰台を独占。さらに4位にソルベルグが入るなど、好調ぶりを維持した。
この日は、SS16〜SS18を走る61.13km。SS16/17の「Västervik(25.45km)」と、パワーステージとなるSS18の「Umeå(10.23km)」が舞台となる。競技3日目までを終え、総合首位のエバンスと2番手につける勝田との差は13.3秒。勝田と3番手パヤリの差は12.1秒と、ひとつのミスも許されない緊張感が漂う。
ラリー最終日のオープニングステージとなったSS16は、エバンスがベストタイムをマーク。SS2番手には1.4秒差で勝田、4.7秒差のSS3番手にオリバー・ソルベルグがつけた。リズムをつかみ切れないパヤリはエバンスの14.0秒遅れでSS4番手タイム。順位に変動はないものの、勝田との合計タイム差は24.7秒に拡大した。

TOYOTA
続くSS17は、SS16の再走ステージ。ここでは勝田が今大会4度目のベストタイムをマーク。SS2番手には0.1秒差でパヤリ、0.7秒差のSS3番手にエバンスがつけ、総合順位に変動はない。このSSでは、総合5番手につけていたヒョンデのエサペッカ・ラッピがSS8番手タイムと下位に沈み、この結果、SS5番手タイムをマークしたチームメイトのアドリアン・フルモーがラッピと総合順位を入れ替えて総合5番手に立った。ラッピはSSフィニッシュのインタビューで、戦略的な順位入れ替えなのかを尋ねられ「そうじゃないよ。クリーンに走ろうとして、十分にプッシュできていなかった」と返答している。
パワーステージのSS18は、WRC2の上位からスタート。WRC2はトヨタGRヤリス・ラリー2のローぺ・コルホネンがWRC2で2回目の優勝を飾った。続いて、ラリー1勢はMスポーツ・フォードのマルティンス・セスクスからコースイン。セスクスの5分59秒2というタイムをベンチマークに、各車がアタックしていく。セスクスのタイムを上まわったのはヒョンデのティエリー・ヌービル。5分56秒0をマークしてラリーを終えた。流れの良くなかった週末だけに、パワーステージでポイントを加えておきたい。続くラッピはヌービルに続く暫定セカンドベストをマーク、久々のWRCで6位以上のリザルトを確定させた。

HYUNDAI
総合5番手のフルモーは暫定SS3番手でフィニッシュ。合計タイムではかろうじて2.9秒ラッピを上まわり、5位以上を手にした。そして走行はトップ4のトヨタ勢へ。総合4番手につけるソルベルグはラッピのタイムを上まわる暫定セカンドベストをマーク。金曜日のコースオフが響いたが、地元ラリーできっちりと完走を果たした。リスクを避けたドライビングに徹した総合3番手のパヤリは暫定SS8番手タイムをマーク、昨年のラリージャパン以来となる表彰台フィニッシュを決めた。勝田は最後まで諦めない渾身のアタックを披露。スプリットタイムでは暫定ベストタイムのヌービルに並びかける場面もあったが、最終的には暫定SS2番手で走り切った。勝田にとっては8度目の表彰台フィニッシュとなるが、フィニッシュ後のインタビューでは「チームとしてはいい結果ですが、個人的には満足していません。もっと改善してプッシュしていく必要があります」と悔しさをにじませた。
そして上位陣最終走者のエバンスがコースイン。エバンスもアタックを敢行し、ヌービルの0.1秒遅れとなるSS2番手タイムをマークし、今季初勝利を手にした。エバンスにとっては、25年のサファリ以来となる通算12勝目だ。

M-SPORT
最終SS終了時点での暫定トップ5は、ソルベルグ、エバンス、オジエ、フルモー、ヌービルとなっており、トヨタが表彰台を独占する結果となった。パワーステージポイントは、ヌービル、エバンス、勝田、ソルベルグ、ラッピがそれぞれ5〜1点を獲得した。スーパーサンデーはエバンスがトップ、勝田、ソルベルグ、パヤリ、フルモーが続いた。この結果、ドライバーズポイントはエバンスが34点(25点+4点+5点)、2位の勝田は24点(17点+3点+4点)、3位のパヤリは17点(15点+0点+2点)、4位のソルベルグも17点(12点+3点+2点)を獲得した。ランキングはエバンスが60点でトップ、ソルベルグが47点で2番手、勝田が30点で3番手となっている。
マニュファクチャラーズポイントはトヨタが117点とし、ヒョンデが66点、TGR-WRT2が18点、Mスポーツが14点。
第3戦の舞台は、雪と氷のスウェーデンから一転、アフリカのサバンナを舞台としたサファリラリー・ケニア。3月12日〜15日にかけて、行われるグラベルラリーだ。2026年は、ナイロビでのセレモニアルスタートとカサラニ・スーパーSSが廃止され、すべての行程をナイバシャのみで行うスケジュールに変わる予定。2025年はエバンスが勝利を飾っている。
WRCスウェーデン 暫定結果
1. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2:35:53.1
2. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) +14.3
3. S.パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +46.0
4. O.ソルベルグ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +1:11.6
5. A.フルモー(ヒョンデi20Nラリー1) +1:50.3
6. E.ラッピ(ヒョンデi20Nラリー1) +1:53.2
7. T.ヌービル(ヒョンデi20Nラリー1) +3:45.9
8. J.アームストロング(フォード・プーマ・ラリー1) +4:05.5
9. J.マカリアン(フォード・プーマ・ラリー1) +6:05.4
10. R.コルホネン(トヨタGRヤリス・ラリー2) +10:36.2