<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):フリースタイル>◇女子モーグル決勝◇11日◇リビーニョ・エアリアル・モーグルパ…

<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):フリースタイル>◇女子モーグル決勝◇11日◇リビーニョ・エアリアル・モーグルパーク

11日のフリースタイルスキー女子モーグルで、冨高日向子(25=多摩大ク)は4位だった。決勝2回目で78・00点をマーク。3位のペリーヌ・ラフォン(フランス)と同点だったが、メダルに手が届かなかった。

背後で表彰式が行われている中、声を振り絞った。「すごく悔しい気持ちでいっぱい」。表彰台を逃し、目を潤ませた。25年世界選手権銀メダリストとして臨んだ2度目の五輪。予選1回目を5位、決勝1回目は3位と順調に通過した。「守ったら絶対にまくられる。攻めた滑りをしよう」と覚悟を決めラスト滑走に臨んだ。苦手なエアをクリアし、残り2人を残して3位につけた。ただ同点のラフォンは2位と表示された。

モーグルはターン、エア、スピードの3要素で構成される。得点の60%を占めるのはターン。美しい滑りが、勝敗に直結する。総合得点が同点の場合、ターン、エア、スピードの得点で優劣がつく。冨高はターン点で46・00点、ラフォンは46・20点で順位に差がついた。その後、1人に抜かれてメダル圏内から転落。わずか0・20点の差だった。

同じ事例に遭遇したことはあったものの「私は初めて。まさか自分がそうなるとは」と大舞台での初体験に驚いた。「あと0・1秒でも速かったら表彰台に乗れたのかな」と悔しさをにじませつつ「ミスした自覚はあった。4位と3位の差はちょっとではない」と受け止めた。

東京都で生まれ、長野県白馬村に通って力をつけた。22年北京五輪19位から大きな飛躍を見せ、エースに成長した。「前回は全然かすりもしなかった。4年間であと1歩まで来られた」とかみしめた。

98年長野五輪金、02年ソルトレークシティー五輪銅メダルの里谷多英以来の表彰台は逃したが、チャンスはまだある。今大会から採用された、1対1で争うデュアルモーグルに臨む。「悔しさを糧に頑張りたい。4位という結果を自信につなげられたら」と顔を上げた。【飯岡大暉】