まもなく訪れる思いを甘く届ける日。2月14日のバレンタインデーを前に、街中ではチョコレート商戦が本格化し、多彩な商品…

 まもなく訪れる思いを甘く届ける日。2月14日のバレンタインデーを前に、街中ではチョコレート商戦が本格化し、多彩な商品が店頭に並び始めている。そんな中、東京・目黒では“馬”にちなんだユニークな一品「蹄鉄のショコラ」が、午年にちなむ縁起物として注目の存在に。今回は、同店代表の甲谷始久(こうたに・はつひさ)さんにお話を聞いた。(取材・文:netkeiba編集部)

 地元の人気店である「アントワーヌ・カレーム」は1987年創業した老舗パティスリー。「蹄鉄のショコラ」は約20年前から販売を続けている定番商品のひとつだ。誕生のきっかけは、甲谷さんがヨーロッパを訪れたときのこと。「旅先で蹄鉄の型を見つけ、購入したことが始まりです。旧目黒競馬場があった下目黒に店舗を構えている縁とあわせ、蹄鉄を拾うと幸せになるという言い伝えにもひかれ、商品化することにしました」。

 実際の商品を手に取ると、本物かと思うほど金属の質感がリアル。手作業で金粉をひとつひとつ刷毛で塗ることによって、独特の見た目が生まれている。印象とは裏腹に、口に含むとミルクチョコレートとジャンドゥーヤ・レを合わせた、甘くやわらかな味わいがひろがる。さらに、パッケージの高級感にもこだわった。「蹄鉄を拾った昔の人々は、こうして大切に飾っていたんじゃないかと、想像しながら作りました」。

 購入したお客様からは、「競馬好きの父に蹄鉄のショコラをプレゼントしたところ、翌週の馬券がたくさん当たりました」などの声。甲谷さんは「幸運を運ぶと聞く、蹄鉄をモチーフにしたおかげだと思いたいですね」と笑顔を見せる。また、同店と競馬に関わりはほかにも。以前、株式会社TCC Japanと連携し、記念商品をイベントで販売。売上の一部を引退競走馬の関係団体に寄付する試みを行ったこともある。

 今年は午年。「躍動」や「成功」、「勝負運」を象徴する年とされる。バレンタインという特別な日に、馬にちなむ一品で大切な人への想いをそっと託してみるのもよさそうだ。