2年目・石塚が痛烈安打…現地でチェックした野口寿浩氏が解説 19歳の非凡な打撃に高評価も、直後の走塁には注文をつけた。巨…
2年目・石塚が痛烈安打…現地でチェックした野口寿浩氏が解説
19歳の非凡な打撃に高評価も、直後の走塁には注文をつけた。巨人は11日、ひなたサンマリンスタジアム宮崎で今キャンプ初実戦となる紅白戦を行い、2年目の石塚裕惺が紅組の「4番・三塁」で出場。第1打席で左前打を放つなど2打数1安打1四球とアピールした。
現役時代にヤクルト、日本ハムなど4球団で21年間捕手として活躍した野球評論家・野口寿浩氏は、バックネット裏から動きをチェック。2回の第1打席でカウント1-2と追い込まれながらも、西舘の低めの変化球を強くはじき返した打撃を「泳がされながら、しっかり打った」と高く評価した。
カウント1-1から直球を右方向へ2球連続で右翼線にファウル。痛烈な打球が続き、最後は変化球を捉えた。「真っすぐのタイミングで待って、変化球にしっかり反応できている。あれでいい。あんな打撃をされると、捕手は『うわっ!』と思います。打撃はいいものがありますね」。2024年に花咲徳栄からドラフト1位で入団した19歳のセンスに目を細めた。
ただ、その後の走塁には「まだ積極的じゃないなと感じます」と渋い表情。リードも大きくなく「自分がアウトにならなければいいという感じに見えます。次の塁を狙う姿勢が欲しい」と指摘した。
直後に大城が中前打。低いライナー性の強い打球で、石塚は二塁を回って止まったが、これにも「三塁を狙うそぶりもなかった。タイミング的には厳しいから強引にはいけないですけど、狙う姿勢を見せることで相手がミスすることもある。打つだけじゃなく、走塁の意識も必要です」と注文をつけた。
「若い時は打撃が楽しいから意識が打撃にいってしまいます」
1年目の昨年はイースタン・リーグで55試合に出場して打率.327、3本塁打。いきなり大器の片りんを示し、シーズン終盤には1軍に昇格してプロ初安打も放った。不動の4番だった岡本がブルージェイズに移籍。三塁を守る石塚には、近い将来のレギュラー獲得が期待されるが、野口氏は「今年、大活躍できるかどうかはまだ分かりません」と焦らず育成してほしい考えを口にした。
「打撃は素晴らしいものがある。若い時は打撃が楽しいから、どうしても意識が打撃にいってしまいますけど、打つだけじゃダメです。まだまだ覚えないといけないことは多い。今はしっかり勉強してほしい。攻撃は打つだけじゃありません。走るのも攻撃です」
黙々と走ったりスライディングする練習は「きついし、面白くないんですよ」と言いつつ「でも、走塁練習は大事なんです」と強調する。ただ、キャンプでは特打、特守など打撃や守備を徹底的に鍛える練習は多い一方で、走塁に特化した“特走”というのはほとんど聞かない。走塁は重要だが、どうしても打撃、守備が優先されるケースが多いのである。
だからこそ、普段から常に先の塁を狙う意識で取り組むことが重要となる。その姿勢が、チームの得点につながり、勝利を呼ぶ。19歳の逸材には打撃だけでなく、守備や走塁でもファンを魅了する選手に育ってもらいたい思いがある。(尾辻剛 / Go Otsuji)