<イタリアの風>3日朝、ミラノのマルペンサ国際空港に到着した。ほぼ初めての五輪取材。期待と不安と長旅の疲労? で頭がぼー…

<イタリアの風>

3日朝、ミラノのマルペンサ国際空港に到着した。ほぼ初めての五輪取材。期待と不安と長旅の疲労? で頭がぼーっとする中、真っ先に目指したのは、ドゥオーモ大聖堂でも平和の門(聖火台)でもメインプレスセンターでもなく、スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ(通称サンシーロ)だ。開会式の下見も兼ねていたが、理由はもっと単純。早くイタリアサッカーの聖地を見てみたかった。

目の前にして湧き上がったのは、感動よりも戸惑いだった。曇天も相まってか、無機質な建物が不気味に思えた。「本当にここで、あの華やかな五輪が始まるのか?」。

迎えた開会式当日、サンシーロは雲ひとつない青空に包まれていた。3日前に勝手に期待を裏切られた建物が、ミラノの冬の鋭い陽光を浴びて輝いている。聖地に集まる人々の表情も期待に満ちている。感じていたモヤモヤが晴れた気がした。さあ始まる。楽しんだもん勝ちだ。【前田充】