世界中を旅してきた蹴球放浪家・後藤健生だが、まだ行ったことがない国もある。そのひとつが、ジョージアだ。ロシア・ワールド…

 世界中を旅してきた蹴球放浪家・後藤健生だが、まだ行ったことがない国もある。そのひとつが、ジョージアだ。ロシア・ワールドカップで料理は堪能したが、まだ本場には行ったことがない。東京都の一角で、その思いが急激に高まる場所がある。

■ジョージアと日本の関係

 ジョージアは“ワイン発祥の地”と称しています。約8000年前にここでワイン醸造が始まり、それが世界に伝播したのだそうです。ブドウ果汁を地中に埋めた「クヴェヴリ」という粘土製の壺の中に入れて発酵させるせる製法でも有名です。

 ジョージアは食べ物も美味しい国です。

 日本ではジョージア料理はお馴染みではありませんが、2020年に牛丼チェーンの「松屋」がジョージア料理の「シュクメルリ」を発売したことがありました。「シュクメルリ」は好評だったようで、「松屋」ではその後も何度か復刻販売されています。

 僕は、ジョージアには昔から興味がありましたが、まだ現地には行ったことがありません。

 どこか他の国に行ったときのついでに立ち寄るには不便な位置に存在しますし、サッカーが強いわけでもありません。ジョージアはラグビーのほうが有名で、ワールドランキング13位。日本は12位ですから、日本とはライバル関係にあるということになります。

■おいしいジョージア料理

 僕がジョージア料理にハマったのは、2018年のロシア・ワールドカップのときでした。

 ロシア滞在中には、もちろんロシア料理をメインに生活していましたが、グルジア料理(ロシア語では「グルジア」)の店がどこにでもありました。メトロ駅構内の立ち食いスナックのような店もあれば、普通の食堂。さらには、高級料理店までバラエティも豊かです。

 パン、肉、野菜、キノコなどを使った、濃厚ながらしつこくない味で日本人の口にも合います。これだけ店が多いのは、ロシア人もおいしいと思っているからでしょう。

 チーズを詰めて焼いたパンの「ハチャブリ」。巨大な餃子か小籠包のような「ヒンカリ」。見た目にも面白い料理が出てきますし、もちろん飲むのはジョージア・ワインというわけです。

■ジョージアに立ち寄るチャンス

 たとえば、中東諸国に行くと、どこの国にも「レバノン料理」という看板を出した店があります。「ペルシャ料理」店もたくさんあります。

 フランスに行ったら「ベトナム料理」と「モロッコ料理」がポピュラーでしょう。それぞれの国の近隣諸国あるいは歴史的につながりの深い国のうち、料理がうまい国の店がポピュラーになるわけです。

 日本だったら「中華料理」。そして、ロシアの場合は「グルジア(ジョージア)料理」というわけです。

 ただ、日本の「中華料理」は日本人の口に合うように日本化されています(最近は、本場風の「ガチ中華」も人気ですが)。世界各国の中華街に行っても、その国に合うようにアレンジされた中華が出てきます。韓国の中華料理は、日本のものとはだいぶ異なっています。

 さて、僕がロシアで食べたジョージア料理は、どの程度ロシア化されているのでしょうか? 「一度、本場を訪れて食べてみたいものだ」と、「野方駅北口」でバスを待つたびに妄想するわけです。

 来年、2027年にはアゼルバイジャンとウズベキスタンの共同開催でU-20ワールドカップが開催されます。アゼルバイジャンはジョージアの隣国。夜行列車に乗れば簡単に行けるようです。「ついでに」行けるかも……。

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