ロッキーズが、オリオールズからFAの菅野智之投手(36)の獲得レースの最有力候補に急浮上したことが10日、分かった。米球…

ロッキーズが、オリオールズからFAの菅野智之投手(36)の獲得レースの最有力候補に急浮上したことが10日、分かった。

米球界関係者によれば、複数球団と交渉する中、先発が補強ポイントのロッキーズが熱烈オファー。ドジャース、パドレス、メッツでGMや副社長などを務めたデポデスタ氏を野球運営部門の責任者で招聘(しょうへい)し、チーム再建を目指すロッキーズが、エース候補で菅野に白羽の矢を立てた。

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水面下で進められた菅野獲得レースが、最終局面を迎える中、ロッキーズが最有力候補に急浮上した。1月27日(日本時間同28日)にCBSスポーツ電子版が菅野の移籍先に適する球団にアスレチックス、ナショナルズ、パドレス、ロッキーズの4球団を挙げたが、米球界関係者によれば、菅野獲得へ本気度を示したのが、ナ・リーグ西地区のロッキーズだった。

昨季は43勝119敗で同地区の最下位に低迷。チーム再建に向け、かつて、ドジャースでGMを務めたデポデスタ氏を野球運営部門の責任者で招聘(しょうへい)した。16年からNFLに転じたが、アスレチックスではビリー・ビーンGMの補佐を務め、ベストセラー本「マネー・ボール」では「パソコンのポール」として描かれた伝説的人物で知られる。

ロ軍は今オフ、1月にカブスからFAのウィリー・カストロ外野手(28)を獲得し、ロイヤルズからFAのマイケル・ロレンゼン投手(34)を獲得した。通算54勝で昨季7勝の右腕とともに、先発ローテの軸として注目したのが菅野だった。メジャー1年目の昨季は30試合に登板し、10勝10敗、防御率4・64。先発陣が手薄なロ軍にとって、経験豊富でイニングを稼いでくれるタフな右腕は魅力的な存在。昨季、2ケタ勝利をマークした投手もおらず、補強ポイントに合致した。

菅野はシーズン終了後にオリオールズからFAとなり、自主トレで体づくりに励みながら、複数のメジャー球団と交渉してきた。今オフはメジャーの移籍市場の動きが遅く、今月に入って、トップFAの1人だったフランバー・バルデス投手(32=アストロズFA)がタイガースと契約合意。市場が少しずつ動く中、ロ軍が菅野に猛アタックをかけたとみられる。

3月のWBCに出場する侍ジャパンにも選出されており、早ければ2月の宮崎での強化合宿から合流する見込み。WBCは17年大会以来で、ドジャース山本、エンゼルス菊池らとともに先発陣の柱の1人としても期待される中、日米で注目された去就も一気に動き始めた。

◆コロラド・ロッキーズ 91年に発足し、93年からナショナルリーグ参入。球団名はロッキー山脈に由来する。95年に初のポストシーズン進出。07年はリーグ優勝に輝くも、ワールドシリーズではレッドソックスに4連敗を喫して敗退。近年は低迷が続いており、23年から3年連続で100敗以上を記録中。昨年のチーム防御率5・97は30球団ワーストだった。過去に所属した日本人選手は吉井理人、マック鈴木、松井稼頭央。本拠地クアーズフィールドは海抜約1600メートルに位置し、30球団で最も標高が高い。そのため打球の飛距離は他球場より約20フィート(約6メートル)伸び、「打者天国」として知られる。